No.25 ページ9
まふまふさん視点
歌詞先生の話を聞いたとき正直驚いた。彼女たちを倒す方法がそれしかないなんて思いもしなかったのだ。心なしかそらるさんや浦島坂田船も不安そうにしていた。
そら「まふ」
まふ「はい、何ですか?そらるさん」
いつもより少し緊張したような声でそらるさんが僕の名前を呼んだ。
そら「安心しろよ?俺がついてる」
まふ「はい、わかりました」
そらるさんの方が僕よりも強いことぐらいわかっている。でも、絶体絶命の状態でそらるさんに助けを求めるほど僕はバカじゃない。
まふ「ボソッそらるさんこそ」
そら「行くぞーまふー」
まふ「はーい!」
そらるさんのお陰もあり、彼女たちを見たとき僕はいつもより怒りがなかった。そらるさんが彼女たちの前にわざわざ手を差しのべた。しかし、それを払い除けた十六夜さんは言った。
『お前らのことはぜってぇ許さねぇからな』
その瞬間僕は思わず殴りかかろうとしたがそれはギリギリ止まった。その時未来が駄目だよぉーと入ってきたからと言うのもある。しかし、それ以上に驚いたのは僕と未来を除いたSSランクのみんなが恐怖を隠しきれていない顔で彼女を見つめていたからだ。何か絶対に勝てない力に怯えるような顔をしていた。なぜ?彼女にはそんな力があるのだろうか。
その時彼女と目があった。こちらをまっすぐに見つめていた十六夜さんは余裕の笑みを浮かべながら立ち位置へとむかっていった。
そらるさん視点
俺がまふをちゃんと見てなかったばかりに…こんなことになってごめんと謝れば、全然平気です!と答えてくれる浦島坂田船のみんなに感謝しつつ俺は仲間たちと共に会場に入った。いつもならニコニコしている彼女達が笑っていないので少し不安になったが気のせいと言うことにし、彼女達に手を差し出した。
そら「よろしく」
パン
皆にはわからないようにだが優しく手が払われた。彼女の顔を見た瞬間俺は血の気がスッと引いた。
『お前らのことはぜってぇ許さねぇからな』
余裕の笑みを浮かべながら去っていく彼女を見つつ俺は一種の危機感に恐れていた。彼女は本当に怒っていた。まふは俺のために彼女を殴ろうとしてくれたようだがそれでさえ彼女の気に触れてしまうのではとドキドキしてしまう。浦島坂田船も歌詞先生も少し笑顔がひきつっていた。
どうすればいいかなんて考えられなかった。ただ、彼女の笑みが頭にこびりついていた。
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白夜(プロフ) - 星風鈴さん» 星風鈴様、教えていただきありがとうございました!作者の都合でバットエンドにしてしまって申し訳ないです。これからはしっかり、みんなを幸せにしていくのでお付き合いいただけると嬉しいです!ありがとうございます!頑張ります! (2019年12月23日 19時) (レス) id: bac9b99411 (このIDを非表示/違反報告)
星風鈴(プロフ) - 42の超速回復のはずが超速介福になってます!またお話描いてくださると聞いて、とても嬉しかったです!これからも頑張って下さい!! (2019年12月22日 10時) (レス) id: b12e4b7b6f (このIDを非表示/違反報告)
白夜(プロフ) - 澄風さん» ありがとうございました!これからも応援してくださるなんて…もう涙出ちゃいます!本当にありがとうございます!これからもよろしくお願いします。 (2019年9月17日 21時) (レス) id: bac9b99411 (このIDを非表示/違反報告)
澄風(プロフ) - 白夜さん» 面白かったです!! 私には書けないので…… これからも応援します!! (2019年9月17日 20時) (レス) id: d060548472 (このIDを非表示/違反報告)
白夜(プロフ) - 澄風さん» そういってくださると嬉しいです!ありがとうございます。色々考えて作ったBADENDとなっております。楽しんでいただけると嬉しいです。 (2019年9月17日 19時) (レス) id: bac9b99411 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白夜 | 作成日時:2019年5月21日 16時