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今さら、グレープフルーツの苦味が口に残って気になった。
私の顔がよっぽど不安げだったのか、
リカさんは無理して微笑んだように見えた。
リ「もう、何年も前の話だけどね。長く付き合ってる子がいたのよ。笑顔がステキな子でね、」
リ「その子に出会って、荒れてた坂本もマシになったのよ。」
『‥‥そんな大事な子と何で別れちゃったんですか、』
無意識のうちに発していた言葉は、残酷な質問だったと思う。
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リカさんは、発する言葉ひとつひとつを考えながら話してくれた。
リ「どうしてかしらねえ。仲良くみえたけど、坂本がフラれたみたいなのよ。それから、また遊びが激しくなっちゃったりもしたけど、」
“あの子には野球があったからね”
『‥‥』
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こんなこと、聞くんじゃなかった
後悔した。
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作者名：理彩 | 作成日時：2018年8月2日 22時
