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少し自分のなかでブレークタイムみたいなものがあって
彼の胸を押し返す。
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身長差は、20センチくらい。
顔を上げて、まともに彼の目を見れない。
(なんで？)
どういうつもりで？
どういう気持ちで、こんなことしたんだろう。
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『ごめんなさい。‥もういいです、』
私がそう言うと、再び歩き始めた彼は言った。
「亀さんが言ってた。女の言う“もういい”が、本当に良かったケースは世界に一度もないって」
図星をつかれてうっ、となる。
「まだ、時間ある？」
振り返った彼は、
眩しいほどの笑顔だった。
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「ここ」
彼が指差したのは、なんの変哲もないただのドア
『ここ？』
彼はポケットから取り出したカードキーで、その扉を開けた。
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『すごい‥‥、』
ポツリと呟いた言葉に、彼は自慢気に笑った。
「だろ？会員制のライブラリーバー」
おすすめの場所、と付け加えた彼はバーカウンターへと進んでいく。
彼を小走りで追いかける。
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カウンターには、モデルさんみたいな体型の女の人が、グラスにワインを注いでいた。
彼の存在を見つけて、口角を上げた。
「坂本じゃない。久しぶりね」
「おっす」
彼から、私に視線を移した女の人は“初めての子ね”と笑った。
「始めまして。ここの店長の倉木リカよ、よろしくね」
『桜庭Aです。よろしくお願いします』
「いつものふたつ作って。本見てくるから」
リ「オッケー」
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部屋は、本で溢れていた。
小説から、写真集まで
普通の本屋では、あまり見ないようなセンス
暗めのシックな部屋に、ほんのり灯るあかり
一冊、一冊の本がキラキラと見えた。
『こんな所あるんだねっ、』
「良いだろ？リカは、見た目は派手だけど姉御肌の良いヤツだから。会員制で、人の出入りも少ないし。親しい知り合いに話せへんこととか、相談したら、いいと思って」
本を探す手を止めた。
馬鹿にしてるとか、可哀想な目で見てるとかじゃなくて、
彼は私を励まそうとしてくれて。
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「良い本見つかった？」
『うん』
「先戻っててええよ。リカも待ってると思うし」
『分かった』
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店内に他のお客さんはいなくて、リカさんの前の席に腰掛けた。
健ちゃんの店とは違う雰囲気で
ワクワクした。
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理彩(プロフ) - ゆゆ。さん» ありがとうございます。どハマりしちゃってください！笑頑張ります！ (2018年8月2日 20時) (
レス) id: 7805605240 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ。(プロフ) - この作品大好きです！もうどハマりしちゃってます♪更新頑張ってください！ (2018年8月2日 13時) (レス) id: 3e6ff657de (このIDを非表示/違反報告)
千南 - 理彩さん» これからも応援してます! (2018年7月21日 23時) (レス) id: 44f061dcc9 (このIDを非表示/違反報告)
理彩(プロフ) - Satomigさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです。長編になると思います笑 (2018年7月21日 9時) (レス) id: 7805605240 (このIDを非表示/違反報告)
Satomig - こんばんは！ 更新されるのが楽しみで仕方ないです！笑 話が現実味があって読んでいてとっても楽しいです！ 長編希望です！ (2018年7月21日 0時) (レス) id: c98854b979 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：理彩 | 作成日時：2018年7月16日 18時
