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7階のエレベーターをおりた、一番端の部屋
(初めて来たときは立派な部屋すぎてビックリしたっけ、)
【高嶺】
私もこの名字になるんだと、思ってた。
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インターホンを一度押す。
合鍵は持っているけれど、流石に勝手におしあげるのは気が引ける。
もう一度インターホンを押しても、人が出てくる気配はない。
(いっそのこと、)
彼に会わずに荷物だけ纏めてしまおうか。
非常識だけど、指輪だけテーブルに置いて。
その方が、彼も無駄な心配をしなくて良いかもしれない。
なんて、弱くて狡い自分に言い聞かせて
合鍵で、部屋の扉を開けた。
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『‥‥、』
靴を脱ごうと、視線を落とす。
真っ赤なピンヒール
それが、彼の靴と綺麗に並んでいた。
(こんなの私、持ってない)
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少しだけ震える指先で、鍵を握りしめる。
物音を立てないように、廊下を歩く。
リビングの扉を開ける。
部屋に漂うお酒の香り
二人で一緒に買いに出掛けたソファーに、女性もののバックがあった。
机の上に、無造作に広がった社員証に手が伸びる。
“ーーーー”
ああ、この名前知ってる
顔も、見たことある
彼が統括するお店の店員さんだ。
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息を呑んだ。
もし、この寝室の扉を開けてしまったら。
考えるより先に、体が動いた。
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『‥、！』
甘い香水の香り
床に散らばった衣服
腕枕をする、彼の手
(もう、私の知らない彼)
『っ、』
帰ろうと踵を返すと、足元にあった雑誌を蹴飛ばしてしまった。
『痛、っ、』
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「A？」
すやすや眠る彼女とは対照的に、彼は身体を起こした。
「何、どうした‥、」
彼の言葉を耳にしないように、背を向けて玄関へと走った。
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理彩(プロフ) - ゆゆ。さん» ありがとうございます。どハマりしちゃってください！笑頑張ります！ (2018年8月2日 20時) (
レス) id: 7805605240 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ。(プロフ) - この作品大好きです！もうどハマりしちゃってます♪更新頑張ってください！ (2018年8月2日 13時) (レス) id: 3e6ff657de (このIDを非表示/違反報告)
千南 - 理彩さん» これからも応援してます! (2018年7月21日 23時) (レス) id: 44f061dcc9 (このIDを非表示/違反報告)
理彩(プロフ) - Satomigさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです。長編になると思います笑 (2018年7月21日 9時) (レス) id: 7805605240 (このIDを非表示/違反報告)
Satomig - こんばんは！ 更新されるのが楽しみで仕方ないです！笑 話が現実味があって読んでいてとっても楽しいです！ 長編希望です！ (2018年7月21日 0時) (レス) id: c98854b979 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：理彩 | 作成日時：2018年7月16日 18時
