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バレンタイン4 ページ16
あんず先輩がいたことによって
チョコ配りは滞りなく進んだ
どのユニットの人もすごく喜んでくれて
結局夜中までかかってしまったが
手作りしてよかったな、と思えた
残りはTrickstarだけになった
私達の間に少し緊張が走る
「行きましょうか!」
そう声を上げた時、あんず先輩が言った
「わ、私、真緒くんにはあげないから…!安心して!」
「えっ…」
あんず先輩が少し声を張り上げたため廊下に響く
渡さない
そう言っているあんず先輩の顔はヘラッと笑っていた
少し眉毛を八の字にして
違う、私は先輩達に
そんな風になって欲しいわけじゃない
そう思った時には口を開いていた
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作者名:琴音 | 作成日時:2019年12月14日 19時