3人集合 ページ18
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ジリリリリ、と時計の鳴る音でハッと顔を上げる。
かなり集中して作業していたせいか、いつの間にか時計はお昼を指していた。
お弁当片手にいつものように鬱とオフィスを出れば、ふと足を止めた鬱。
「なんか今日、食堂まで歩くんダルいわ。ここで食わん？」
鬱が指差すのは、いつかシャオちゃんがココアを買いに来ていた自販機のある休憩スペース。
別にいいよ、と返事をして、2人でドサリとソファーに腰を下ろした。
「今日は社食じゃなかったんだ？」
「そう。俺、A定食嫌いやねん」
鬱らしい理由に思わずプッと吹き出す。
菓子パンを頬張る鬱。と、その先の角から見知った人物が歩いてきて、あっ、と声をかけた。
「うわ、2人でそんなとこで食うてんの？」
「シャオちゃんこそこんなとこにいるなんて珍しいじゃん。またココア買いに来たの？」
「ちゃうわ！仕事や」
持っていたダンボールを持ち直したシャオちゃんは、「あ、せや」と思いついたように口を開く。
「俺も今から飯やねん。混ぜてや」
「えぇ…？お前来んの…？」
「あぁ？なんや文句あるんか鬱コラ。すぐ戻ってきたるから待っとけよほんま」
そう言い捨てダッシュで階段を駆け下りたシャオちゃん。そして本当にダッシュで戻ってきた。
そんなこんなで、珍しく3人でお昼を食べることになった。
「でもあれやな、大先生とは久々に会うたわ」
「え、待って？逆にAとは頻繁に会うてんの？」
「んっふっふー。そりゃお前、それなりやで」
実際それなりでも何でもなく、私だってシャオちゃんと会ったのはトンちゃんを待ちぼうけしていたあの日が最後で割と久々ですけど。
私を無視して勝手に話を進める2人。
「ほんで？もうトントンは攻略したん？」
と、急に最悪な話の振り方をされむせ返る。
「……、言い方に気をつけてもらえる？」
「ほんまやでお前。 この顔見たらわかるやろ」
私の顔をクイクイっと親指で示して失礼な事を宣う鬱。ヒールのかかとで足を踏みつけ反撃。
「はは！まぁそうやろうなぁとは思っとったけど」
「今ナイーブな時期なんですー。優しくしてくださいー。」
「いや、でも俺ちょっと小耳に挟んだことがあってさ…」
言っていい？と私の顔色を窺うシャオちゃんになんとなく嫌な予感がしたけれど、恐る恐る先を促した。
「トントンの元カノ、今ヨリ戻そうと画策しとるらしいで」
「……、へぇ」
じゃあこの間も、昨日も、そういう目的でトンちゃんに会いに来ていたということか。
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林檎(プロフ) - え、これも神作品ですね。tnちゃん可愛すぎかよ。 (2020年5月26日 2時) (
レス) id: d1841ceef2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらら(プロフ) - おいちこさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます；；最新作以外全て完結済ですので、ぜひ覗いて見てください( ´ ` *)コメントありがとうございました！ (2020年2月5日 17時) (レス) id: 5de7af82d2 (このIDを非表示/違反報告)
おいちこ - こんなに面白いの読んだことないわ...！めっちゃ最高でした！神作品ありがとうございますぅぅっっ！！トントンさんのこともっと好きになりました。他の作品も読ませていただきますね！ (2020年2月5日 16時) (レス) id: 5e1cddc80f (このIDを非表示/違反報告)
ゆらら(プロフ) - しゅなさん» プロ結果頂き光栄です(涙)こちらも覗いてくださりありがとうございます！連載中の作品もお楽しみいただけたら幸いです( ´ ` *) (2020年1月1日 21時) (レス) id: 5de7af82d2 (このIDを非表示/違反報告)
しゅな - はいプロ、神。これは…鼻血だらだらですわ。とんち可愛ええ！＋イケメン！…は？…僕もう…昇天したんやけどｗｗｗ (2020年1月1日 19時) (レス) id: e68f489c1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆらら
| 作成日時：2019年12月20日 22時
