7.学校 ページ7
「今日はおれの番やで」
学校の用意をする私の前に仁王立ちをするしま。
全然迫力ないけどね。
「しま一緒に来たいの？」
「今日はおれの番」
4人を順番に学校に連れて行ってあげる、
というルールを決めたのである。
しまはあくまでも自分から一緒に行きたい、とは言わない。
可愛げがない(
「たまには素直になりなよ」
「おれに素直になれと？」
「うん」
「A好き」
「一緒に学校来たいの？」
「行きたい」
「素直でよろしい」
「うるさいぶす。」
「…」
知ってます。照れ隠しですよね。
しまをカバンのポケットにつっこみ、いざ出発。
Now Loading….
「はぁ……着いた」
私はおめでたいことに1番後ろの窓際の席である。
だから勿論、しまをカバンから出しても大丈夫なわけで。
「…せまかった」
流石しま。わかっているじゃないか。
せんはまだ連れてきたことないからわかんないけど、
うらはカバンから出した瞬間走り出したし、
さかなんて出した瞬間、
「ぶはああああああああああぐるじがっだああああああああああああ」
って叫んだ。
そして、退屈な社会の授業が始まる。
「…ここがAの学校かぁ…」
そう言いながら窓の外を眺めるしま。
もちろんその姿を見られると困るので、
教科書でひっそり隠しながら…
「おい、A何してるんだ」
「えっ、なにもしてな…」
高橋先生に声をかけられ、顔を上げると。
「…ぁ」
目の前に先生がいた。
し、しまが危ない、
「…なんだ？その紫の」
あ、
おわったどうしよう…
語彙力が消えた私の脳内に響いた言葉は、
予想もしないものだった。
「なんだ？その紫の靴下は」
「……え？」
そんなの履いてきてたっけ……って、
なんで先生しまに気づかないんだろ？
しまは先生の視界に入ってるはずなのに。
もしかしてケロロ軍曹のバリア的なやつ！？(古い)
自分たちの存在を知ってる人には、
バリアをつけてても姿が見えるけど、
存在を知らない人には見えない……ってことなのでは。
「いや、なんで紫の靴下なんだろと思って」
「あぁ…今日はちょっと。紫の気分でして」
「ふーん」
人の靴下の色に口出しすな！と思ったけれど、
それよりもしまの存在がとにかくバレなくてよかった。
先生が去ったのを確認してから、しまの方をちらりと見ると。
「…」
目が合う。彼は無言で親指を突き出して、
「ぐっ」
と言った。
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東京特許許可局局長＠ラ(プロフ) - ねむいお（？）さん» コメントありがとうございます！はい！がんばります！！ (2020年4月29日 1時) (
レス) id: d93eb2a394 (このIDを非表示/違反報告)
ねむいお（？）(プロフ) - 完結おめでとうございます！小さいうらさかも可愛くて大きいうらさかも可愛かったです！他の作品の更新も頑張ってください！ (2020年4月28日 19時) (レス) id: 9dfc30eb0e (このIDを非表示/違反報告)
かふ - 東京特許許可局局長＠ラさん» 検討してくださるんですか！？ありがとうございます！他の作品もあるので面倒臭かったら大丈夫ですよ！！これからもガンバです！！！！！ (2020年3月25日 22時) (レス) id: c172b12d8c (このIDを非表示/違反報告)
東京特許許可局局長＠ラ(プロフ) - 亀さんさん» わーい！ありがとうございます！！ (2020年3月25日 19時) (レス) id: 57ff3c7e95 (このIDを非表示/違反報告)
亀さん - 完結おめでとうございます〜！他の作品も見ます！頑張ってください！ (2020年3月25日 17時) (レス) id: 6071deca71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東京特許許可局局長 | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/skrnun
作成日時：2020年2月13日 16時
