ミニうしさせ、拾いました。【浦島坂田船】

13.ジェンガ ページ13

「なにこれ！？」

休日の朝から大声で叫んださかが指さしていたのは、


「ジェンガか…なつかしい」


そう。ブロックを3つずつ積み上げ、1つずつ抜いては積み上げる、

そしていつ倒れるかわからないという、

ハラハラドキドキのゲームである。


でもこの小さい4人にそれをする力は、当然ないわけで。


「Aこれで階段作ってや！」


そういう遊びをするものじゃないんだけどね。

私はジェンガで階段を作っていく。


「できた」

「わーい！」


登ったり降りたりするさか。

そこに、うらが乱入する。


「大人の階段のーぼる♪」

「ちょ…それおもろすぎる」


2人とも爆笑しながら階段で遊ぶ。

無邪気な横顔がとても可愛くて〜…


「お二人さん楽しそうやね」

「ほんまやなぁ」

しませんがおほほ、と高く笑いながらうらさかを眺めていた。

「だまれほくろ！」

「誰が目の下ゴミついてますよや！！！」

「そんなん言うてへんし！！！」


あらま、喧嘩が始まっちゃった。


「目の下にチョコチップつけやがって！非常食ですかコノヤロー！」


あ、出た。銀さんだ。


「非常食ちゃうわ！」

「じゃあなんやねん！第三の目か！！」

「ちゃうわ！なんやねんそれ！！」


すごい。


「2人でM-1出たら優勝できるんじゃない？」


「「なんでやねん」」


「せんも全くもってAと同感ですわ」

…せんいつから一人称変わったんだ？

最初はせんらだったよね((


「てか、さかよりせんの方がおもろいけどな」

「はぁ？！俺の方がおもろいに決まっとるやろ！」

「ちゃうねん。さかたは右脳だけで喋ってるから、感覚で笑いをとってるねん」


……確かに、言われてみればそうかも。


「せんは違うねん。おれは、頭を使って笑いをとってるねん」

ほう。それじゃあせんは全て計算しているということなのですね？

「その通り。
関東の人は、
大阪も京都も兵庫も関西やーって一括りにするけどな、
おれは兵庫の男なんかと一緒にしないでいただきたい。
大阪は大阪、京都は京都、兵庫は兵庫です。
東京と埼玉と千葉みたいなもんやわ」

うおぉ、せんの言葉のマシンガン。強い。


作者「私兵庫出身の兵庫住みなんですが…」

「じゃあ敵やな」

作者「ｴｯ」


ん？今のだれ。

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