検索窓
今日:9 hit、昨日:8 hit、合計:128,489 hit

少女は___21話に。 ページ23

『ご免なさい、神様って聞いて混乱しちゃったの』


少女は改めて小狐丸達に頭を下げた


『さっ!貞坊さん直そう!』


少女はこれ以上詮索させない、と話を変えた

謎が残ったままの小狐丸と鶴丸は、モヤモヤとした思いを無理矢理押さえ込んだ


『じゃあここに置いて?』


少女は縁側を指差す


「分かった」


鶴丸は素直に木箱を置いた


少女は木箱を開け、刀の形に並べた

そして中の刀の破片を持ちその破片で腕を切った


『んっ……』

「「!?」」


驚く小狐丸達を他所に、少女は腕から垂れる血を太鼓鐘貞宗に落とす

その血はゆっくりと太鼓鐘貞宗を滑るように広がり、吸い込まれていった


太鼓鐘貞宗の折れた所が光り、徐々にくっついていく

そして桜吹雪が舞った


「あ、れ……俺は折れた筈じゃ……」


声が聞こえ、桜吹雪が散った頃

そこには全体的に白い少年が立っていた


『(まぁ、鶴丸お兄さんより白くはないけれど)』

『初めまして貞お兄さん、ちゃんと直ったね』


その瞬間、少女の首に短刀が当てられた


「……直してくれたのはありがてーが、人間は信用できねぇ」


鋭く光る目で少女を睨む貞宗に少女は落ち着いたように笑う


『駄目だよ貞お兄さん、神様の供物に手を出したら』

『あっ、そっか、貞お兄さんも神様か』


少女の笑みに貞宗は恐怖を覚えた

少女は___22話に。→←少女は___20話に。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (88 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
267人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

月明かりと紅色(プロフ) - 央花さん» コメントありがとうございます!青タンって以外と言われてるんですね、勉強になります! (2019年3月25日 10時) (レス) id: 3bb1cfaed2 (このIDを非表示/違反報告)
央花(プロフ) - 青タンは 大阪でも言いますよ!! (2019年3月25日 8時) (レス) id: 43b50149de (このIDを非表示/違反報告)
月明かりと紅色(プロフ) - ……なんかhit数がヤバい、え、嬉しいです (2018年12月28日 22時) (レス) id: 3bb1cfaed2 (このIDを非表示/違反報告)
月明かりと紅色(プロフ) - さか(´×`)さん» コスプレですか!?いいなぁ、私もコスプレにちょこーと興味があるのですが、なかなか……お話しできて楽しかったです!また機会があればお話しましょうね!これからも是非少女は___。を見てくださるととっても嬉しいです! (2018年10月15日 17時) (レス) id: 3bb1cfaed2 (このIDを非表示/違反報告)
さか(´×`) - 脇差しは私は持ってないので羨ましいです…打刀はコスプレ様に清光と他4振りありますよ。またお話しましょうね?41話見ました!面白かったです!! (2018年10月15日 17時) (レス) id: 1a9e06e98b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:月明かりと紅色 | 作成日時:2018年7月29日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。