彼女は___8話が。 ページ10
立ち上がった小狐丸お兄さんは
「五月蝿いぞ、物の怪風情が」
冷たい目でクロを睨んだ
良かった！小狐丸お兄さんは乗りきった！
《コギツネマル！マッテ！コワイデショ？ツライデショ？ナンデ？ナンデ？ドウテシ？ワカンナイヨ！？》
「貴様なぞに分かるわけが無かろう……お主は他人に依存し、漬け込むだけしか能の無い物の怪なのだから」
そう言われるとクロはたじろぎ、唸る
《ウゥ……》
『クロ』
《A！Aナラワカッテクレルデショ？》
クロは明るい声で言う、でも言うことは決まってるんだ
『……分かんないよ、私に依存するしか能の無い物の怪風情の考えることなんて』
《……A……？》
そう言うとクロは頭を抱えて、俯く
《ナデソンナコトイウノ？ボクラハチャントAノイウトオリニウゴイテタスケテアゲタノニ……》
『確かにそれには感謝してる……でも貴方は殺したくない人を殺し、小狐丸お兄さんを堕ち掛けさせた……理由はそれだけで十分なの』
クロは小刻みに震え、怒りを爆発させようとしている
でも私の力の前じゃあ無力
《Aはヒドイ！イラナクナッタラステル！アノニンゲンドモトオナジダ！》
『……だって人間だもの』
《ウゥゥゥゥ、アﾞァﾞァﾞァﾞァﾞァﾞァﾞァﾞァﾞァﾞ！！！！》
叫び出したクロに共鳴するよう、真っ黒な空間に亀裂が走り崩壊する、向こう側の明るい光が射し込む
《Aナンテ……嫌いだぁぁぁぁぁ！！！》
クロはみるみるうちに私と同じ……否、私を模した姿に変わる
目のある場所からは真っ黒な雫が垂れる
《人間のAなんてもう、要らない》
その声と共に眩い光が一気に私の視界を真っ白に染めた
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月明かりと紅色(プロフ) - ある朝の雨さん» コメントありがとうございます！かっこいいって言ってもらえてすっごい嬉しいです！更新頑張ります！(*´∀｀*) (2019年2月1日 1時) (
レス) id: 3bb1cfaed2 (このIDを非表示/違反報告)
ある朝の雨 - はわわわわ……むっちゃカッコいい!!しかも、続きが気になります(*>ω<*)更新、頑張ってください!! (2019年1月31日 22時) (レス) id: ada347336c (このIDを非表示/違反報告)
月明かりと紅色(プロフ) - 白さん» コメントありがとうございます！私も自分で言うのもあれですが結構好きです。 (2019年1月1日 15時) (レス) id: 3bb1cfaed2 (このIDを非表示/違反報告)
白 - これめっちゃ良いじゃないですか。最高です。更新頑張ってください。 (2019年1月1日 8時) (レス) id: 09ba0af9d7 (このIDを非表示/違反報告)
月明かりと紅色(プロフ) - 蒼羅さん» コメントありがとうございます！好んでくださるならありがたいです！これからも更新していくので是非見てください！ (2018年12月28日 19時) (レス) id: 3bb1cfaed2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月明かりと紅色 | 作成日時：2018年12月28日 0時
