クライ審神者~ぱーと２~【刀剣乱舞】【FAIRY TAIL】 (ページ4)

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もぐもぐ47回ページ4

その日は直ぐに皆眠ってしまった

眠れなかった僕は、縁側に座り、じっと池を眺め続けた

「A」

低い声が背後から聞こえる

『なに？薬研』

後ろを振り替えると苦しそうに眉を寄せ、唇を噛み締め俯く薬研が居た

『隣にどうぞ』

僕は隣をポンポンと叩く

薬研は僕の横に来て、土下座した

「すまなかった」

『……何が？』

「俺があの時、三日月の旦那に歯向かってでもアンタを逃がせばよかった、そうしたらAがトラウマを思い出すことは無かった……どうか弱い俺っちを許してくれ……」

土下座しながら話す薬研は少し震えていた

僕は薬研の頭に手を置く

『顔を上げなさい』

薬研はおもむろに顔を上げた

『生憎、貴方が気にしていることを僕はもう気にしていないの、だから貴方が謝ることではない……僕を少しでも受け入れてくれてありがとう』

そう言い、頭を撫でると薬研は大粒の涙を流した

声を出さないように泣く薬研を抱き締め、トントンとあやすように優しく背中を叩く

月が傾く頃

薬研は僕の腕の中ですぅすぅと眠っていた

薬研軽い……

白い頬に手を当て、魔力を流す

『もう苦しくも痛くもないよ』

僕は薬研を横抱きにして、布団に寝かせる

そして僕も布団に入り、目を瞑った