クライ審神者~ぱーと２~【刀剣乱舞】【FAIRY TAIL】 (ページ26)

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もぐもぐ67回ページ26

それは彼らがここに来て1年ほどたった時だった

「主！もうこんなこと止めてくれ！！」

「止めてくれ、ですって？」

すると前任はギロリと膝丸を睨み付け、腹に蹴りを入れた

「うぐっ、ゲホッ」

「あんたね！！私に逆らうんじゃ無いわよ！！本当目障りだわ！！いい！？私に逆らう刀剣は要らないのよ！！」

「がはっ……うﾞ……いﾞたﾞいﾞ」

「それに何ですって！？解放してほしい！？バッカじゃ無いの！？あんたらは一生私の玩具なの！？」

前任は息が切れるほど膝丸を蹴りあげると、ニヤリと笑った

「あんた、もう要らない」

それだけ呟くと前任は側に居た青目にポニーテールの彼の刀を手に取った

それを動けない膝丸に向け、振り上げた

「死ねッ！！」

「ぁ」

目を閉じる膝丸、でも刀は彼に刺さってはいない

「……え」

「だいじょぶ、かい……？ひざ、きり……だっけ？」

「ﾁｯ……庇ったか、クソが」

倒れる真っ赤に染まった髭切を膝丸は支える

「兄者！？何故俺なんかを！？」

「ははっ……だって、きみは……ぼくのたいせつな……おとうと、だから……ひ、ざま……る……」

その一言を溢し、彼は目を閉じた

そしてピキピキと音を立て、刀は真っ二つに折れ、髭切は花弁になって消えてしまった

「兄、者……兄者ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！」

膝丸の慟哭が本丸中に響き渡る

そして膝丸の周りを黒い霧、霊力が覆った

それを見た前任があの注連縄に封じたわけだ

僕はもう一度目を閉じ、意識を無理矢理飛ばされる