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「ミンソク!ミンソク!」
ガチャガチャ
ん?ミンソクの部屋の鍵が閉まってる。
…ガチャ
扉の隙間から覗くミンソク。
「…なに?」
「あんたの部屋に鍵なんかあったの?大変なことがある。」
「どした?」
「隣町のスーパーの催事にあたしの好きなシュークリームの店が来てる。でもあたしは今ドラマの再放送をどうしても見なきゃいけないの」
「…うん。それで?」
「今から…『ミンソク?』
ミンソクの部屋の中から聞いたことない可愛い女の子の声がした。
「…なんでもない。帰る」
それが高校2年。
幼馴染で隣の家に住んでるミンソク。
初めて知った。
ミンソクの部屋に鍵が付いてること。
はぁはぁはぁ…
全速力で自転車を漕いで隣町のスーパーまで走った。
「シュ、シュシュシュークリーム!2つください!」
ゼェゼェゼェ…
何回かあのスーパーにミンソクを走らせたけど…
こんな坂道キツイのか…
汗だくになりながらシュークリーム籠に入れて自転車を漕ぐ。
あたしはドラマの再放送を見ようとしてたんだけどな。
なんでこんなしんどい思いして坂道漕いでるんだろな。
しかも迷って遠回りになった。
家に帰って箱を開けてみて、2つ買ったことを疑問に思う。
なんか食べる気しなくて冷蔵庫に入れる。
夜7時
コンコン
部屋で漫画を読んでると
ノックする音。
「誰?」
「俺。入るよ」
「…入れば」
ガチャ…
「これ」
「なに?」
「シュークリーム買ってきてって言いに来たんでしょ?」
ミンソクの手にはシュークリーム。
「え?あんた馬鹿じゃないの?わざわざ買いに行ってきたの?あんな坂道があるの知っててわざわざこんなシュークリームのために労力使うなんて馬鹿としか言いようがない」
「買いにいったの?」
「行ってない!」
「食べた?」
「まだ食べてない!」
「A買ってきたやつはお母さんたちが食べればいいよ。これ食べよ」
シュークリームの箱を開けるミンソク。
2つ入ってた。
「買ってきたなら仕方ない」
「うん。仕方ないから食べて」
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jat(プロフ) - はじめまして。いつも『リピート』読ませて頂いてます。キュンキュンして大好きです。こちら、パスワードの作品を読ませて頂くにはどうしたらいいですか? (2020年12月16日 19時) (レス) id: 0f992e4d46 (このIDを非表示/違反報告)
ギョンちゃん(プロフ) - パスワード知りたいのです (2017年9月23日 15時) (レス) id: 469a2952ff (このIDを非表示/違反報告)
なお - パスワード教えてください(>_<) (2016年5月11日 22時) (レス) id: ecfe32ec37 (このIDを非表示/違反報告)
HARU(プロフ) - ぷりりんさん» ぷりりんさん初めまして!そう言っていただけて嬉しいです…(>_<)可愛いってちらほら言っていただけるのですが、あたし的にすごく嬉しいです…ありがとうございます! (2015年11月26日 15時) (レス) id: 8e61086bea (このIDを非表示/違反報告)
ぷりりん(プロフ) - 初めまして。最初から超絶可愛くて、超絶面白いです!続きが楽しみです。^ - ^ (2015年11月23日 0時) (レス) id: 41e108634a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HARU | 作成日時:2015年9月24日 15時