(6)頼みごと ページ8
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とある日の授業の休み時間、Aは1年生の教室を訪れていた
『1年生たちに頼みたいことがあるんだー』
「Aさんが私たちに頼みごと?」
釘崎がそう聞き返したのを頷き、待ち構えている1年生たちにこう言う
『実は、君たちに映画撮影のご協力をお願いしたいんだー』
「え!?映画!?俺たちが?」
「なんで急に」
「伏黒、野暮なこと聞くんじゃないわよ。
決まってるじゃない、私にスカウトが来たのよ」
「なわけないだろ」
「んだとコラ!!」
『おーい、落ち着け野薔薇』
どうどう、となだめて続きを話す
『映画撮影っていっても、3人にはエキストラに出て欲しいの。
私がその映画撮ってる監督と知り合いで、昨日メールで3人でエキストラしてくれる人集めてくれって頼まれちゃって』
Aの両親は海外で活躍する有名俳優
その繋がりから、映画監督とも知り合う機会があって人脈が広がったのだ
"エキストラ"と聞いた瞬間、釘崎のテンションは限りなくだだ下がりであったが、徐々に何かを企むように口角が上がっていく
「エキストラって言っても舐めちゃいけないわね… もしかしたら主役に抜擢されるチャンスにもなりうるし。…ふふふ」
「エキストラかぁ、面白そうだな!な、伏黒」
「俺は別にどっちでも」
『おー!んじゃ監督におっけーの返事返していい感じ?』
そう聞くと おっけー!とそれぞれが承諾してくれたので、礼を言って一件落着となった。
ちなみに、2年生は
「私ら数日前に出させてもらったから」
「俺は出てないけどな」
「パンダだからな」
「しゃけ」
…ということで、前にAから両親が俳優と知らされた翌日にそのオファーが来ていたので既にエキストラは経験済み
なので今回は1年生が、ということになったのであった
しかし、その話をこっそりと聞いていて黙ってはいられない男が一人いた
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ほやっく(プロフ) - souさん» コメント嬉しいです〜!!読んでくださりありがとうございました!!! (2022年1月23日 10時) (レス) id: f8046942e5 (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - 完結おめでとうございます!お疲れ様です!私も恵くん大好きなのでオチが恵くんでとっても嬉しかったです!! (2022年1月22日 21時) (レス) @page40 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほやっく | 作成日時:2021年3月3日 19時