食べ物の恨みはデカい�� ページ40
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そのままズンズンと進んで五条の前で立ち止まる
真希が連れ戻して来たのにも関わらず、五条を許すような雰囲気は無い
1年生たちは真希の方へと移動し、Aの様子を聞く
「真希さん、Aさんなんで戻ってきたの？」
「それが私にもわかんねぇんだよ。
追いつきかけた途端にAが足止めて自分から戻って行った」
「…いい予感はしませんね」
視線を五条とAへ注目させ、その流れを見守った
Aは五条を見上げ、『言いたいことがあったので戻ってきました』と言う
その言葉に、その場にいる全員が唾を飲み、次のAの言葉に耳を傾けた
『そう言えば五条先生、前に私が怒ったところ見たいって言ってたじゃないですか。よかったですね望みが叶って。
それで？どうですか今の気持ち。
人の楽しみを奪って人を怒らせた気持ちは？』
「ご、ごめ──」
『今は謝罪の言葉ではなく、今の気持ちを聞いているんです』
そのとき、全員が思った
____小南 Aを本気で怒らせたらヤバい、と
五条の額から冷や汗が流れ、数秒の沈黙が数分のように感じられるような空気が張り詰める
そしてゆっくりと口を開き、こう答えた
「…ものすごく嫌悪感に捕らわれてて、申し訳なさの気持ちでいっぱい……デス」
『では、これから二度としないと約束出来ますか』
「もちろん約束させていただきます」
あの五条が敬語になるほど、だ
今の五条の言葉を聞いて、Aはどう返すのか。と全員がまた唾を飲み込んだ
Aは五条の言葉を頭の中で巡らせるかのように、数秒目を閉じてから静かに息を吐きだした
『…ま、五条先生は私の牛乳愛を知らなかったので、仕方ないと言えば仕方ないんですよねー』
次に目を開けて言ったときに、そうあっけらかんと言って表情に温かみが戻ってきていた
「許してくれるの…？」
『はい、あまり怒るのも気分がいいものではありませ───』
「A〜！！ごめん！！ごめんねぇ〜！！！」
五条はAを抱き上げ、ぎゅーっと力を入れた
いつもの調子に戻った五条と、優しく笑うAとの空気が和らいだことで、1年と2年の間にも緊張の糸が切れて、それぞれが息を吐き出した
一件落着
誰もがそう思った時
『もーいいですよー
────でも次は無いですから』
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この後、家入によれば いつも買っている牛乳が五条に10本買ってもらってご機嫌だったとか。
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終わり
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ほやっく(プロフ) - souさん» コメント嬉しいです〜！！読んでくださりありがとうございました！！！ (2022年1月23日 10時) (
レス) id: f8046942e5 (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - 完結おめでとうございます！お疲れ様です！私も恵くん大好きなのでオチが恵くんでとっても嬉しかったです！！ (2022年1月22日 21時) (レス) @page40 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほやっく | 作成日時：2021年3月3日 19時
