（３３）本当に ページ35
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トントンと扉を叩く音がして、Aが『どうぞ』と言えば、ゆっくりとドアノブを回して入ってくるのは伏黒で。
『来てくれてありがと』
「…いえ」
先程、Aから "部屋に来て欲しい" と連絡を入れたのだ
扉の前で立ち止まってしまう伏黒に、ここ座ってと指さしたのは昼間と同じところに置かれていた椅子
そこに座ってくれたのを確認して、言葉を紡いでいく
『…あのね、恵が気持ちを伝えてくれてからよく考えたの。本当にずっと、一日中考えてた。
考えて考えて、知り合いに後押ししてもらってやっと自分の気持ちに正直になれたの』
『もうさっき目が覚めたときにちょっと言っちゃったから、遠回ししないで言うね』なんて言って、照れくさそうに表情を和らげてこう伝えた
『私も恵のことが好き』
その言葉が、ひどく緊張していた彼を包み込むほどの熱を帯びるには十分で。
「……本当、ですか」
『ふふ、本当。もっかい言っとこうか？』
……なんて、あまりに軽く言うものだから伏黒の方が戸惑ってしまって。
けれども、その返事の代わりに「抱きしめていいですか」と聞くから、それがAにとってはなんとも言えないくらいに愛おしくて。
返事をするよりも先に自分から抱きつくと、伏黒は戸惑いつつも優しく背中に手を回した
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ほやっく(プロフ) - souさん» コメント嬉しいです〜！！読んでくださりありがとうございました！！！ (2022年1月23日 10時) (
レス) id: f8046942e5 (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - 完結おめでとうございます！お疲れ様です！私も恵くん大好きなのでオチが恵くんでとっても嬉しかったです！！ (2022年1月22日 21時) (レス) @page40 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほやっく | 作成日時：2021年3月3日 19時
