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(22)雨に濡れて ページ24

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数日後の朝、トントンと丁寧にノックをする音が部屋に響いた




「先輩、いるー?」




その声の持ち主は虎杖

朝からどうしたのかと、Aは足早にドアを開けた




『おはよー、どうしたの?』


「おはざっす!
朝から悪いんだけど、今日伏黒が体調悪いみたいで部屋から出てこねーの。

昨日俺ら任務だったんだけど、帰りに雨にやられてさー」




虎杖曰く、昨日の伏黒は上の空だったようで。

任務中はなんともなかったが、帰りのときはずっと何かを考えているような素振りだったらしい。

それゆえに、虎杖たちよりも濡れている範囲が広かったのだとか。



「伏黒には先に言っとくから先輩診にいって上げてくれない?」

『うん、まかせてー』

「ありがと!」




その言葉に頷いて、救急箱を取りに行ってから伏黒の部屋へと向かった


『恵ー?』と声を掛けながらノックをすると、カチャリとドアが開いて伏黒がマスクをしながら出てきた


その顔色は赤く火照っていて、熱があるのが見て取れた




「すいません…朝から」


『いいのいいのー、それより自分の心配しなきゃだよ』





Aの言葉にこくりと頷き、部屋に招き入れた


辺りを見渡すと机に体温計が置かれていたため、どうやら熱は既に測り終えたようだった


ベッドに寝ておくよう伏黒に促し、横になった伏黒の額に手を当てる




『んー、熱高いね。どれくらいだったの?』

「…38.7でした」


『わっ、しんどいね。熱と他に症状ある?』

「…頭痛…」


『そかそか。じゃあ食欲は?』

「…軽いものなら」

『ゼリーとか持ってきたけど、食べる?』




伏黒はまた少し頷き、それを受け取るとゆっくりと食べ始めた


その間にAは、持ってきた氷枕を用意したり、タオルを冷やしたりと動く


そうやってパタパタと動く様子を、伏黒は視線で追っていた



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ほやっく(プロフ) - souさん» コメント嬉しいです〜!!読んでくださりありがとうございました!!! (2022年1月23日 10時) (レス) id: f8046942e5 (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - 完結おめでとうございます!お疲れ様です!私も恵くん大好きなのでオチが恵くんでとっても嬉しかったです!! (2022年1月22日 21時) (レス) @page40 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ほやっく | 作成日時:2021年3月3日 19時

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