(18)心の奥底に ページ20
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今回は京都校に来ていたのでは無く、京都で真希と共に任務だったAは、たまたま京都校の男子メンバーと遭遇していた
「マイドクターじゃないか!!会いたかったぞ!」
「東堂はあまり怪我は治されるほど怪我したことはないんじゃないカ」
「やぁ。真希はこの間ぶりで、Aは久しぶりだね」
『東堂先輩にメカ丸に加茂さんだ。お久しぶりです』
「ドウモ」
真希は東堂がAのことを"マイドクター"と呼んだことが気になるのか、ぎこちなく挨拶していた
視線で "なにがどうなってそう呼ばれたか説明しろ" と横から訴えてきているのをひとまず置いとき、Aは彼らに話題を振る
『あーそう言えば交流会のこと聞きましたよ
_____悠仁のこと殺そうとしたって』
「!?バッカ、振る話題間違えてんだろうが!」
『いや事実だし。
前に桃先輩たちに会ったときは仕方ないかーって思ってたんだけど、ちょっとこの前気が変わってちょうどいいかなーって』
真希の制止する声は聞き入れずに、真希よりも一歩前に歩み出る
それに応じるのかのように、東堂も一歩前に出て誤解をとこうと試みた
「待て、マイドクター
俺はブラザーを殺そうとはしていない。それに、ブラザーは俺たちに殺られる程度の男ではなかった。交流会で示したハズだ」
『はい、それは私もよく理解してますよー
悠仁は既に私よりも強いですし。
別に京都の学長が殺そうとしようが、加茂さんが個人の判断でそうしようがどうでもいいんですけど、』
そこで一度言葉を区切り、いつもの笑顔よりも氷のような冷たい笑顔に変える
言い当てられた加茂は少し驚きはしたものの、Aの言葉を待った
そしてAは視線を一度下に落として、それからまた戻して、物怖じせずにこう言い放った
『表面上だけでその人を見る人は、嫌いです』
先日、虎杖の優しさを直に触れた
それに触れるよりも前から、彼の善人さはよく理解していた
"きっと悠仁は呪術師に向いていない"
それがAの本音。なぜなら優しすぎるから
けれどその優しさの底よりも深くにあるのが、忍耐力
五条の話から聞いたことだが、虎杖は宿儺の指を飲み込んで、目が覚めたら死刑宣告されて
普通の高校生なら経験することのない"人殺し"という名の正義が必要となることもある
『努力している人を、無下に扱うのは許しません』
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ほやっく(プロフ) - souさん» コメント嬉しいです〜!!読んでくださりありがとうございました!!! (2022年1月23日 10時) (レス) id: f8046942e5 (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - 完結おめでとうございます!お疲れ様です!私も恵くん大好きなのでオチが恵くんでとっても嬉しかったです!! (2022年1月22日 21時) (レス) @page40 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほやっく | 作成日時:2021年3月3日 19時