ボカロを松にしてみた[闇ってた] (ページ3)

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カラ松1-弐ページ3

これ…

なんと読むんだ…

…あっ「誰」か！！！！！！普通に俺の国の字かこれ！！！！！！

「す、すまん！反応が遅れて、あ、嫌、読めなかったとかそういう訳ではないぞ！！！あっ俺の名前はカラだ！！！！！」

物凄くテンパってしまった。
よく見ると、不思議な格好だ。
緑のエプロンと、Tシャツ、そして…血まみれの、白い仮面…ああ…変な物を見る目で見られている…すまない…
「あ、き、君は町の人か、っわぁあ！？！？」
話していたら、丸められた紙が投げられてきた。とてもびっくりした。
「…か、肩が…強いな…？」
自分でもよくわからない事を返しながら、紙を開く。
『なんでいるの』
…
「…あ、俺が帰ったらいいのか…？すまない、君の森だったのか、うわちょっ！？！？」
二投目。顔の横スレスレを通り抜けていった、強い…ちょっと怖い…
『なんでこんなとこいるの』
…
「立ち入り禁止、だったりしたのか？」
じゃあ彼は森の番人的な何かだろうか、しかしどう見ても同年代なんだが…
彼の腕が、ブンッと振られた。
「わ、おっ、よしっ！」
今回はキャッチできた。ちょっと楽しくなってきた、なんか不思議な感覚だ。
『もう日暮れ』
彼の方を向くと、沈みかけた太陽を指差している。
…もし、かして…
「日が暮れるから、危ない…とか？」
頷かれる。
こんな危険そうな見た目してるのに、結構普通だな…？
また紙が届く。
『送る』
「…しかし、君も同い年くらいだろう？両親が心配して…ひえっ、な、なんで怒るんだ！？！？」
話していると、急に怒りのオーラが溢れ出して見えた。やばい、怒っている。
今日最高の速度で、紙が投げられた。
今までの中で、一番殴り書きの字だ。
『成人済み』

衝撃がひどい。
しかし、嘘を言いそうな人には見えない、
「嘘、じゃないんだろうな…たぶん…」
ポツリと呟いた一言に、めちゃくちゃに首を縦に振られた。
身長、10歳の俺と同じくらいじゃないか、という事は言わないでおこう。