【刀剣乱舞】時間遡行軍に愛された少女 ＊完結＊

耳を塞ぎたい真実 ページ24

遊「着いたぞ。」




遊佐さんの声で辺りを見渡す





そこは大きな屋敷と、周りに田んぼとかが広がる至って普通の場所だった







…でも…







『………ここ、見覚えある』






………なんだっけ





薬「…ここって……っ！！」





薬研兄はハッとしてなずなさんを見た





なずなさんは目を見開いたまま、その場に立ち尽くしていた





『……え？あ、あの二人とも、どうした…』




遊「敵襲だ！！」




私の声と被って遊佐さんが叫ぶ




バッと後ろを振り向くと、禍々しい霊気を放った者たちが現れた






『…これって別の時間遡行軍？』




遊「わからない。主が言っていたのだが、今回少し細工がしてあると言っていた


どんな敵でも、俺たちの目には別のものにうつるようにしてある…と」



『それって……


今見えてるこの人たちの本当の姿は私たちにはわからないってことですか？』



遊「あぁ。そしてあっちも同じ状況だろう。俺たちの本当の姿は見えていないんだ」




遊佐さんは重々しくそう言うと、刀を握る




そしてチラッとなずなさんと薬研兄を見て二人に声をかける




遊「刀を握れ！戦うぞ！！」




遊佐さんの声にハッと気がついた二人は急いで刀を握りしめた





遊「戦闘だ！！！」

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