【刀剣乱舞】時間遡行軍に愛された少女＊完結＊ (ページ20)

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＊ページ20

ザクッザクッ

もらったスコップで畑を耕していく

彼「…Aちゃん大丈夫？今日はいろいろあったし、休んでてもいいよ？」

今日、一緒に内番をやってる彼方君が声をかけてくれる

『…うん、ありがとう。でもやるよ。気持ちだけもらっておくね。

　昔から…何があっても自分の仕事はこなすって約束してるんだ』

彼「……約束？」

そう言ってザクッザクッと土をスコップでいじってく

……いち兄

“うぇぇ……畑いじり嫌だなぁ…汚れちゃうよ”

“こら。そんなこと言わない。皆ちゃんとやってるんだからな？”

“うー……でもやっぱり苦手だよ…”

“……じゃあこうしよう”

“…？”

“毎回、内番の時に何があってもしっかりこなせたら、ご褒美をあげることにしよう”

“ほんと！？じゃあ、私、いち兄になでなでしてもらいたい！”

“…そんなのでいいのかい？それだったらいつだってやるのに…”

“頑張ったあとだから、意味があるの！”

“…わかった。じゃあ今回もしっかりやろうね”

彼「……約束…って」

『…うん、前に大切だった人と、そういう約束したんだ。

　今は…何してるかわからないんだけどね。

　でも…今思えば、いい迷惑だったのかもね…』

だから、いち兄は私を避けたのかな…

審神者さんの命令だからっていう理由もあったけど…

ちょうどいい機会だっても思ったのかも…

彼「………その人って」

『一期一振。通称、いち兄。私の大好きな…お兄ちゃんだよ。

　
私はいち兄に嫌われてたけど、私はいち兄のことが大好きだったんだ』

…………。

その間、思い沈黙が流れた

…やばい、この話は少し重かったかな

思い沈黙を先に破ったのは、彼方君だった

彼「……………一期一振ってもしかして…」

薬「おーい！二人とも！！そろそろ夕餉だぜー！」

彼方君の声が薬研兄の声に消され、聞こえなくなる

『はーい！わかったよー！

　…彼方君、さっきなんて…』

彼「ううん、なんでもない。さっ夕餉だって！いこ！今日は何かなぁ？」

そう言って彼方君は私のぶんのスコップもとって中に入っていた

………？