【刀剣乱舞】時間遡行軍に愛された少女 ＊完結＊

＊ ページ16

薬「ーーおいっ！なずな！待ってくれや！」





な「……薬研」






薬研の声に振り向き、空色の髪が綺麗になびく






急いで追いかけた薬研がやっとなずなに追いつき、肩で息をする








落ち着いた頃に薬研がなずなの瞳をまっすぐ見て口を開いた







薬「……あの言い方はどうかと思うぜ」







そう言われてなずなは悲しそうに目を伏せた






な「……わかってる。だが……どう接していいのかわからない…。


だってAは…っ」




するとなずなが言い終わる前に薬研がなずなの口に手をあて、




それ以上言うな かのように制した







薬「……それじゃ前と変わらないぜ◯◯◯」ザァッ……






薬研の最後の単語にちょうど風がふき、言葉が遮られる







だが、なずなにはそれがわかったようで、ぎゅっと口をつぐんだ







薬「………もうすぐ戦だ。行こう」






な「……あぁ」






先に一歩踏み出した薬研に続いてなずなも彼の後をついていく







風だけがその場の空気を重々しくふいていた

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