34話 「蜘蛛について」?? ページ34
ククルーマウンテンから出たら皆と別れるつもりでいたんだけどな。
目的地が一緒だったとは。
ひとりで帰るよりどれくらい時間ロスしているだろう。
そろそろお兄ちゃんたちが迎えに来そうで怖い。
なんといっても私が出て行った次の日に私の居場所を特定する人だから。
レ「あの時ヒソカに何を言われた」
ク「…蜘蛛について」
A『!』
最終試験の際、ヒソカさんはクラピカになにか耳打ちしていた。
その内容は、クラピカが今言ったように「蜘蛛について」だったらしい。
馬鹿なのかあの人は。
なんであんたのすぐ近くに蜘蛛がいるのにそんなことすんだ。
馬鹿なのか。
ゴ「9月1日、半年以上先だね」
キ「ヨークシンシティで何かあんの?」
レ「世界最大のオークションがある!」
ク「そうだ」
ちょっと待って。
私その話知らないんだけど。
え、なんで?
団長?
団長??????????????????
私なしで話進めたでしょ。
え、最低。
やっぱりね。
私が団長になっとくべきだった。
「下剋上」とかごちゃごちゃ言わずにさっさと団長下ろしとけばよかった。
え、腹立つ。
キレそう。
ク「じゃ、私はここで失礼する」
ゴ「えっ」
えっ。
そうか、クラピカここで失礼しちゃうのか。
…私、なんでここにいるんだろう。
ここにいるべき人材じゃないだろう。
ああ、早く帰らねば。
でも、
もう少しだけ、クラピカと喋っていたい。
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作者名:ゴンクラ命の荒川白希 | 作成日時:2023年3月17日 13時