25話 面談 ページ25
これまで怯えていた帰宅も、ヒソカさんと話したおかげか少し気持ちが軽くなった。
帰ったらちゃんとお兄ちゃんたちに謝ろう。
でもどうせそれだけじゃ許してくれないだろうから、そのときはそのときで真正面から喧嘩しよう。
会長のいる部屋ってここであってたっけ。
ダメだ、試験に来てから考え事が多すぎる。
まあ、考え事が多いのは元からだけれど。
会長との面談。
相当な相手だろう。
気は抜かないようにしなければ。
ネ「ふむ、よく来てくれた。全員に聞いておる質問があっての」
A『質問？』
ネ「まず何故ハンターになりたいのかな？」
A『うーん、なりたいっていうかまあ……強いて言うなら、ハンターでいるとなにかと便利だからですかね。兄といういい例がいますから』
A『ちなみに他の理由としてはその兄から逃げてきたからです』
ネ「ほう。仲の良い兄妹じゃの」
A『やーんありがとうございます♡』
この人は何の為に何を私に聞いている？
真相が気になる。
相手が強いからこそ。
だが、相手が強いからこそ、探るような様子を見せると逆に怪しまれるであろう。
ここは普通に。
あえて普通に。
ネ「では次じゃ。お主以外の中でいちばん注目しているのは？」
注目……
A『404番、ですかね？』
ネ「ほう。理由は？」
A『文字通りです！私も自分で分かってないのであまり聞かないで下さい！』
確かにヒソカさんやイルミんは戦ったとしてもつまんなくはなさそうだし、ヒソカさんに関しては早めに潰しておいた方がいい気がするけど。
なんとなく。
だから私はなんで自分が「404」と言ったのか分かっていない。
恐らくクラピカが試験中いちばん関わりがあったから……？
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作者名：ゴンクラ命の荒川白希 | 作成日時：2023年3月17日 13時
