第132話 ページ35
NOside
アキノリ「お疲れ！」
翼を閉じて降り立った朱雀に、
アキノリは労いの言葉をかける。
朱雀「我は戻るとしよう。そなたの身体の為にもな」
アキノリ「え？」
ケースケ「さっきよりゲッソリしてる！？」
A「幻獣を召喚するのって、アキノリのカロリーを使うんだね……」
すると再び翼を広げ、朱雀は緑色の光に包まれる。
そしてそれは、アニマスに吸収されていった。
アキノリ「お？」
ケースケ「少し戻った…！」
フクロウ「ッ……」
洞潔「最後まで使えない奴だな」
冷たい言葉と共に、洞潔が現れた。
ナツメ「！」
アキノリ「あいつは…！」
トウマ「………」
フクロウ「…私は、ただ…酒呑童子様のお役に…立ちたいと…っ」
A「…フクロウさん……？」
洞潔「…その仮面は現実から目を背ける為のものか？」
フクロウ「…………」
洞潔「酒呑童子様はとうに、貴様に期待などしていない」
すると洞潔は歩みを進め、フクロウに近付く。
フクロウ「……！」
洞潔「何の役にも立たない屑が…よくも今まであの方の側にいられたものだ。
だが、最後に一つだけ意外なことがあったと…
あの方が仰っていたぞ」
フクロウ「…………」
洞潔「よもや、己の暴走で自滅するほどの愚か者だったとはな」
フクロウ「ッッ……！私は………」
そう吐き捨て、洞潔はそのまま歩き続ける。
フドウ雷鳴剣を回収するためだ。
フクロウ「私は、探し出さねばならない……
我らが姫を、この手で……必ず…っ……探し、出す……」
涙を流しながら、それでも尚酒呑童子を思い続け…
そのまま彼は気を失った。
《……ならば、立て。》
《立つのだ、力尽きようと…
その身を灼熱に焼かれようと……
死してなお、黒い怨念となり蘇るのだ…。》
A「………え？」
そんな声と共に、フクロウの手がピクリと動く。
そして、赤黒い光に包まれた。
洞潔「なっ……！？」
ナツメ「うわっ…！！」
そこから竜巻が吹き出し、その風圧によって
フドウ雷鳴剣は下の屋内へ落ちる。
トウマ「あっ…フドウ雷鳴剣が……！？」
ハルヤ「……これは………？」
そして、それはやがてフクロウを
おぞましい化け物へと姿を変えてしまった。
フクロウ「グォォォォ…ッ！！！」
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海(プロフ) - 前の話も全部読みました。すっごく面白かったです！更新停止してるのが悲しいですけど、いつかまた続きを読みたいです (2月10日 12時) (
レス) id: a3f0b979cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこ | 作成日時：2022年2月19日 10時
