第８７話 ページ7
美桜side
あの…白川先輩という方が魔法を発動した瞬間、私の魔力も竜斗の魔力も低下したように感じた。
逆に白川先輩と赤木先輩の魔力は低下していない。
そこから、魔力低下系の魔法かなと私は思った。
だから、危険な気がする。
冬馬から少し話は聞いたけどその属性のプロが２人。
こっちは竜斗１人。
それに、私が応戦するにしてもそんなことしたら竜斗に怒られる可能性が高い。
美桜「竜斗！」
と私が竜斗を呼ぶと竜斗はこっちを向いて少し微笑んだ。
心配するなということだろうか。
そして、竜斗の顔から笑みがふと消えると、低下したはずの竜斗の魔力が元通りになった。
いや、もともとの魔力より増加した。
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
竜斗side
やっぱり来た。
僕の、僕自身の魔力が低いことを知っていてのことだろう。
けど、そんなに一筋縄ではいかないんだよな…
━━竜斗。
僕は頭の中で答えた。
「ああ、交代してくれ。」
と。
晴治「なっ……」
晴治先輩は本来の力の一部を知っただけでかなり驚いている。
今がチャンスだ。
短い時間で片付けてやろう。
竜斗(?)「……ウィンドシア。」
魔力&攻撃力増加魔法。
風属性にしか対応しないのが弱点だけど僕は風しか使わないから問題はない。
続いて、「トルメンタ」。
これはそこそこの風魔法。
上級かその辺りだ。
凍矢「……僕たちだって……」
すると、先輩方は炎の上級魔法、デフェールと氷の上級魔法、フロストの合体魔法である『フロストデフェール』を繰り出してきた。
地面から噴火のように出てくる氷。
それはあらゆるところを凍らせていった。
竜斗(?)「ゲイル。」
それを跳ね返し、カウンターするための魔法、ゲイル。
相手にとっては向かい風、僕にとっては追い風が吹くこの魔法。
ちなみに初級魔法だ。
竜斗(?)「終わりです…ボレアス！」
最後に吹いたとても強い北風。
それは二人を飛ばして、気絶させるにはいいくらいだった。
━━ありがと。
そう言うと僕は交代を解いた。
竜斗「終わっ…たよ？」
誠「竜斗はやっぱり強いねー」
冬馬「かなり楽勝だったんじゃねーか？」
二人はそんなことをいうなか、美桜は黙っている。
誠「美桜？何かあった？」
その疑問に美桜は剣を僕に返すとこう答えた。
美桜「その質問は、竜斗にするべきじゃない？低下魔法かかったあとに魔力は増加するし、雰囲気も変わるし……何かあったの？」
……少しだけ、バレていたかもしれない。
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柊沢花月(プロフ) - すみません、今まで見るだけにさせていただいておりましたがサーバーが重くなったら困るのでこの続きは【http://id52.fm-p.jp/623/TRPGyarou/】の方で言っていただいてもよろしいでしょうか？即席というところを用意いたしましたので。 (2017年5月7日 11時) (
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作者名：柊沢花月 | 作者ホームページ：http://id42.fm-p.jp/436/kagetu331/
作成日時：2016年10月25日 7時
