第９２話 ページ12
竜斗side
あの魔力は僕とは少し違う……か。
「違う…あの魔力は竜斗とは少し違うかった。それに、雰囲気が変わった理由もないし。」
確かに僕の魔力じゃないけど。
でも、邪に対抗するには聖じゃないとあまり効果はないし。
全ては仕方がないことなんだよ……
ずっとずっと前から決まっていたこと。
僕は自分にそう言い聞かしていた。
そして、洞窟から１０分ほど歩くと家についた。
竜斗「ただいま〜」
家にはたまたま誰もいなかったようだ。
僕は自分の部屋に行くと布団に仰向けになった。
竜斗「……やっぱり、邪龍の力が強くなってきてるのかな……」
ここのところ、やけに邪の力が強く感じる。
それに、
おかげで邪と聖のバランスが崩れ始めている。
最初は均等に1:1だったはずが1.5:1くらいになりかけている。
このままじゃ確実に世界破滅や大きな地殻変動が起こるだろう。
竜斗「というか、何か言ってくれてもいいんじゃないの？
僕は天井に向かって呼び掛けた。
━━……何かって言われても君の考えてることが全て当たっているから何も言うことはないからね？
竜斗「僕のこれはあくまでも推測に過ぎないよ。どうせ、君の方がいろんなことを知っているんだから。」
━━それは認めるよ。それにしても、竜斗。いつまで隠し続けるつもりなんだ？
いつまで隠す……か。
でも、バレたらどうなるかわからないし、なんといったって、僕とみんなは同じであって“違う”存在だからねぇ……
竜斗「さあ、いつまでだろうね。
━━あいつは君…いや、僕たちと似た存在。でも太陽と月のように反対方向に位置するけどね。
竜斗「やっぱり知ってたんだね。…それにしても、嫌な予感がしてきたよ。」
━━嫌な予感？
竜斗「何かが、誰かがいなくなるような。死んじゃうわけじゃないけど、どこかに行っちゃうような。それも、一人じゃなくて五人。まあ、この間そんな夢を見たのも原因だと思うけどね。」
━━ふーん。ま、そういうのは当たらない方がいいけどね。
竜斗「今回は、この夢は多分当たるよ。それも、四人は確実に近いうちに。多分、明後日までには誰かいなくなるかもね。」
━━君は、それを前もって阻止しようとは思わないのかい？
竜斗「多分僕の正体を聞き出すためのうんぬん。ひとまず、放っておく予定。」
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柊沢花月(プロフ) - すみません、今まで見るだけにさせていただいておりましたがサーバーが重くなったら困るのでこの続きは【http://id52.fm-p.jp/623/TRPGyarou/】の方で言っていただいてもよろしいでしょうか？即席というところを用意いたしましたので。 (2017年5月7日 11時) (
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作者名：柊沢花月 | 作者ホームページ：http://id42.fm-p.jp/436/kagetu331/
作成日時：2016年10月25日 7時
