本気 ページ13
皆は凄い優しくて、面白くて、コミュ症気味の私でもすぐ仲良くなれた、と思う。緊張なんてあっという間にどこかへ吹っ飛んでしまったくらい。
話の流れで私の職業が絵本作家だと言うとシルクロード君、シルク君が30秒お絵描き大会をしよう！と提案した。確か動画で2回くらいやってたやつかな。あの動画凄い笑った覚えがある。
今？って思ったけど、何でも私ともっと仲良くなるためにだって。シルク君は優しいなぁ。
モトキ君はちょっと渋ってたけど私がやりたいって言ったら頷いてくれた。やった。いつも1人で絵を描いていたからこういうの初めて。凄い楽しみ。
［動画として投稿しないんで、カメラで撮ってていいですか？思い出として残しておきたくて］
［いいよ。撮った動画、いつか見せてくれると嬉しいです］
マサイ君のちょっと申し訳なさそうな顔から嬉しそうに笑って何度も頷く姿が微笑ましい。マサイ君とそんなやりとりをしてるとンダホ君に新しいスケッチブックを渡された。あ、このスケッチブック動画で使ってたやつと同じだ。
そんなこんなで大会がスタート。まず挑戦するのは私とシルク君とンダホ君とぺけたん君。最初のお題を出すのはモトキ君。どんなお題出してくるかな…。描けるやつでありますように…！
モトキ君の口が動く。“モンキー・D・ルフィ”って。え、ルフィ？ルフィなら余裕で描ける！よかった！安心してると隣に座ってたシルク君がゆっくりとルフィ分かる？って聞いてくれた。細かい優しさが凄く心に染みる。凄い嬉しい。
筆談用のスケッチブックにONE PIECEは読んでるし大好きだよ、と書き込んだ。そしたら興味津々、みたいな顔で目を輝かせるシルク君。何だろう、今シルク君の頭撫でたくなった。モトキ君には言えないけど、ちょっと可愛いと思ってしまった。うん、ごめんねモトキ君。
30秒経ったらきなこが知らせてくれるから私は安心して時間いっぱい使って描ける。大人気ないかもしれないけど、本気でやろう。絵の事で手を抜くなんてできないししたくない。
お題はルフィ。何年ルフィを含むONE PIECEキャラ描いてきたと思ってるんだ。構図は決めたし、あとは描くだけ。スタートの合図だけは手が空いてる人に肩を叩いてもらう事になって。ぽん、とザカオ君の手が肩に触れた。
その瞬間から私は一心不乱にスケッチブックにペンを走らせた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 152人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瀧(プロフ) - mikaさん» そういうコメントくださると本当嬉しいです、ありがとうございます。私の作品が誰かの需要になってるんだと思うだけで頑張れます。でも最近更新ペース遅くなってすみません…。 (2019年11月12日 0時) (
レス) id: 6f454b9d63 (このIDを非表示/違反報告)
mika - 尊い... (2019年11月11日 8時) (レス) id: 590e6520a9 (このIDを非表示/違反報告)
mika - 更新されないと思ってたら移行してた笑 (2019年11月6日 16時) (レス) id: 590e6520a9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：瀧 | 作成日時：2019年10月30日 0時
