だから神様、どうか私にチャンスをください【Fischer’s】

期待 ページ5

《何か困ったことがあったら俺に相談していいよ。力になるから》
《ありがとう。モトキ君は優しいね》



本当に、優しい人。モトキ君がごめんって謝る必要ないのにね。あの後すぐに謝ってくれたモトキ君にだけど、本当に君が気にする事じゃない。


今日はありがとう、楽しかったと伝えた。また会えただけで嬉しかったのに、また会ってくれる？だって。また、があるんだ。今日で終わりじゃないんだ。


次いつ会えるか分かんないけど、それまでが凄く楽しみ。また会う約束をして、私はきなことマンションに入った。外が見えるギリギリの所で振り返るとモトキ君がまだ別れた場所で立ってた。


見送ってくれてるとは思わなくてびっくりしちゃった。手を振ってくれたから慌てて振り返したら嬉しそうな顔をするモトキ君に顔が熱くなる。どうしてそう、期待してしまう事ばかりするの。


熱い頬を片手でパタパタと仰ぐ。このすぐ顔が熱くなるのどうにかならないかな…。次、会う時は気を付けよう。



…



あれからモトキ君と1ヶ月半くらいかな？あの公園で私が絵を描いてそれをモトキ君が見てるだけ、を数回やった。私としてはそれで充分だったけど、モトキ君がLINEでいつもと違う事をしようって送ってきた。


違う事？そう聞いたら一緒にご飯食べたり買い物したりしない？って。これは、もしかしてデート、というやつでは…！？


ど、どうしよう…！！あ、でも付き合ってる訳じゃないんだからデートとは言わないかな！？いや今はそんな事考えてる場合じゃなくて……！！







本当に期待しちゃうよ、モトキ君。







君が私と同じ気持ちを抱いてるんじゃないかって。

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