充分 ページ12
あれからモトキ君の家にお邪魔したり、不意打ちでキスされて思わず泣いてしまったり、何かまあ色々あったけど楽しい日々な事に変わりはない。モトキ君の家に来るのも慣れてきた頃。モトキ君がメンバーに会わないかって聞いてきた。
［紹介したいんだ］
そう、言ってくれるのは凄い嬉しい。でも、怖いって気持ちが少しある。動画を見る限り、いい人達なのは知ってるよ。でもね、怖いの。何が怖いのかと聞かれたら答えづらいんだけど。
私が中々返事をしないからか困らせてごめんねって、謝った。違う、モトキ君が謝る必要ない。君にそんな顔させたくないのに…。
深呼吸をして心を落ち着かせてから、手を動かす。大丈夫、大丈夫だから。
［会わせてくれる？］
君が側にいてくれたら頑張れる気がするんだ。それに、君の大切な仲間に…ちゃんと面と向かって言いたいから。モトキ君とお付き合いさせていただいてます、って。
…
モトキ君の家でメンバーの皆さんと会う事になりました。めちゃくちゃあり得ない程に緊張してる。心臓爆発するんじゃないかってくらい。
私が目に見えて緊張してるのが分かったのか、モトキ君が手を握ってくれた。手を握ってて手話ができないからスマホのメモ機能をを使って筆談をしてるとモトキ君が顔を上げた。
《皆来たよ》
さっき顔を上げたのはインターホンが鳴ったからかな？情けないことに思わず肩が震えてしまった。緊張しすぎだ…。
モトキ君はするりと手を離してちょっと待ってて、と手話をして玄関の方へ向かっていった。あ、用意してたスケッチブック出さないと！
書いておいた自己紹介のページを開いて待つ。そわそわしてるとモトキ君がメンバーを引き連れて戻ってきた。だから私はスケッチブックを見せてから頭を下げた。
そしたらね、皆一人ずつスケッチブックで自己紹介してくれたの。まさかそれぞれ持ってきてるとは思わなくて目を見開く。あ、モトキ君もびっくりしてる。知らなかったのかな？
何でも私と会話するためにそれしか思い付かなかったらしい。字汚くて読みにくかったらごめんなさい、とリーダーのシルクロード君は苦笑を浮かべて見せてくれた。
ううん、そんな事ないよ。嬉しいよ。私のためにわざわざ書いてくれてるってだけで充分なんだ。どちらかと言うとスマホでの筆談じゃなくてペンを使った筆談の方が好きだし。
だから気にしないで、とシルクロード君に笑いかければほっとした顔をしてくれた。
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瀧(プロフ) - mikaさん» そういうコメントくださると本当嬉しいです、ありがとうございます。私の作品が誰かの需要になってるんだと思うだけで頑張れます。でも最近更新ペース遅くなってすみません…。 (2019年11月12日 0時) (
レス) id: 6f454b9d63 (このIDを非表示/違反報告)
mika - 尊い... (2019年11月11日 8時) (レス) id: 590e6520a9 (このIDを非表示/違反報告)
mika - 更新されないと思ってたら移行してた笑 (2019年11月6日 16時) (レス) id: 590e6520a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀧 | 作成日時：2019年10月30日 0時
