4本の薔薇～another story～【Fischer’s】 (ページ32)

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英語で歌おう！ページ32

皆さんはあの罰ゲームを覚えているだろうか。

オールENGLISHソングゲームで水を吹いた数だけ日本語の歌を英語にして歌うという罰ゲームを。

それをやります。

何故か全員集合してるけど。

……本当何で？

「何で皆いるの…」

ぺけたん「やっぱ直で聞きたいし！」

ンダホ「同じく！」

「そんな期待されても困る……ぺけたんみたく特別上手い訳じゃないし」

ぺけたん「え、A歌上手いよ？」

「本当に歌上手いやつにそう言われるとお世辞に聞こえちゃう私は歪んでるのか」

シルク「あー、ちょっと分かる」

「でしょ？」

マサイ「なー、もうカメラ回していい？」

「あ、うん」

全員が映るようにカメラを設置して、マサイくんが録画開始ボタンを押した。

「リズハでーす。今から罰ゲームやります」

シルク「オールENGLISHソングゲームの動画見てる人は分かると思うんですけど、リズハが水吹いた数だけ日本語の歌を英語で歌う罰ゲームです」

「私10回水吹いたんで、10曲歌います。あ、サビだけね！視聴者さんにも楽しんでもらえるように有名な歌のサビを10曲、弾き語りみたいな感じで」

ザカオ「あれ、ピアノ弾けたっけ？」

「昔習ってたことあるんだ」

ダーマ「何なのお前、そのハイスペック少し俺に分けろよ」←

「無茶を言うな」

モトキ「どう分けろっていうのw」

ピアノ弾けるって言っても今は簡単な曲とかしかできない。

だから罰ゲームをやる前に1週間時間をもらった。

「そんな訳で私が歌うのは────」

・lemon
・前前前世
・Love so sweet
・千本桜
・紅蓮の弓矢
・天体観測
・栄光の架橋
・残酷な天使のテーゼ
・ultra soul
・虹

「────の10曲です。無理矢理繋げてぶっ通しでやります」

モトキ「おぉ！！」

シルク「凄ぇ、全部知ってる！！」

ンダホ「えー！虹歌ってくれんの！？」

「何気私Fischer'sの虹歌うの初めてだよね。初めてが英語バージョンだけど、ちゃんと英語の歌詞にしました」

ぺけたん「後で英語バージョン教えて！」

「罰ゲーム終わったらね～」

ぺけたんテンション高いな。

歌の企画だからか。

一応私の罰ゲームなんだけど。

「じゃあ早速始めます！」

皆には捌けてもらって、カメラに映っているのは私1人だけ。

あー、今更緊張してきた。

でも1週間練習してきたし、マサイくんも見守ってるし、大丈夫。

「……ふー」

鍵盤に指を置いてから息を1つ吐いた。

よし、罰ゲームのスタートだ。