4本の薔薇～another story～【Fischer’s】 (ページ3)

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マサイside

今日はAとの結婚式。

俺は新郎控え室でガチガチに緊張してた。

ドレス選びの時にAのウェディングドレス姿見たけど、メイクとか髪は普段のままだったから本当のウェディングドレス姿はまだ見たことがない。

落ち着かなくて部屋の中をウロウロしてるとノックの音がした。

返事をすると入ってきたのはメンバーの皆。

ンダホ「わぁ、マサイイケメン！」

ダーマ「お前のタキシードはズルいわ」

ぺけたん「マサイスタイルいいもんね～」

ザカオ「身長高いの羨ましい…」

シルク「Aは？」

マサイ「まだ準備中」

モトキ「何マサイ、緊張してる？」

マサイ「するだろ、そりゃ……。俺まだAのウェディングドレス姿見てないし」

メンバーの皆がせっかく来てくれたのに全然落ち着かない。

緊張で吐きそう。

そういえば俺プロポーズした時も緊張で吐きそうになってたな……。

なんてもう数ヶ月前のことをぼんやりと考えるとスタッフの人が新婦の準備ができたって呼びに来た。

マサイ「お前らも来る？」

シルク「俺達はいいよ。Aのウェディングドレス姿は後で楽しみに取っとくわ」

ダーマ「それに新郎新婦の邪魔しちゃ悪いしな」

モトキ「だね」

ンダホ「じゃあまた後でね！」

マサイ「おう」

皆と別れて俺はスタッフさんの後をついていく。

新婦の控え室に到着して、一度深呼吸をしてからノックした。

Aの返事が聞こえてからドアを開けた。

窓は開いてないはずなのにAを見た瞬間、風が吹いたような感覚があった。

うわ……。

「えへへ、どう？」

Aラインのウェディングドレスに身を包み照れ笑いを浮かべるAは正直綺麗すぎて眩しい。

「マサイくん？」

マサイ「あ……ごめん、見惚れてた……」

「へ」

マサイ「凄ぇ綺麗」

「ぇ、あ、ありがとう」

女神の生まれ変わりか何かなのか？←

似合いすぎ……。

カメラに収めたい。

でもカメラはシルク達に任せてあるし、スタッフさんも撮ってくれるって話だから任せよう。

「マサイくんもタキシード凄いカッコいいよ」

マサイ「……俺絶対Aの隣に並んだら霞むよな」

「そんなことない！世界一カッコいいから！！」

マサイ「恥ずかしいこと力説しないで…」

俺カッコよくないよ。

でもこんな俺なのに超絶綺麗な人が俺のお嫁さんだぜ？

Aに片想いしてた中学生の俺に言っても絶対信じてもらえねぇよ。

将来あの譲葉 Aと結婚するって。