4本の薔薇 IV【Fischer’s】

163.よろしくない英語 ページ17

シルク「これで本当にドッキリは終わり！」

「〜〜〜っ、もう！」



完全に油断してたから普通に引っかかった。

腹いせに縦に2枚連なってぶら下がってる紙を殴っといた。

バシンッと音がして剥がれたそれをくしゃくしゃに丸める。



シルク「おー怖w」

「…シルクくんだって同じことしてたじゃん」

シルク「そうだっけ？」

ンダホ「してたよw」

「……本当にドッキリこれで終わり？」

モトキ「終わりだよw」

ダーマ「お前人間不信になってんじゃねぇかwww」



そりゃこんだけやられれば人間不信にもなるよ！！

パニックになってて乱闘の時自分が何言ったかいまいち覚えてないし！



「…ねー、今撮ったやつ確認したいんだけど」

シルク「へ？何で？」

「もしかしたら放送禁止用語言ったかもしれん」

シルク「マジで？」



メインカメラの方の録画を見る。

英語を話し始めたところら辺まで飛ばして…。



「……あちゃー」

マサイ「やっぱ何か言ってた？」

「あー……うん」

ぺけたん「俺らからすると早口すぎてまったく聞き取れなかったんだけど、なんて言ってたの？」

「あぁ…I'm telling you to stop you bastard!!これあんまよろしくない英語なのね。日本語にすると“やめろって言ってんだよクソ野郎！！”」

ザカオ「クソ野郎！？」

モトキ「おぉ…」

ダーマ「お前口悪くね？」

「ダーマ君に言われたくねぇよ」

シルク「これだけ？他は？」

「他は大丈夫。できればこの部分カットかピー音入れといて。教育上よろしくない汚いスラングを視聴者さんに聞かす訳にはいかん」



皆の前では汚いスラング使わないように気を付けてたんだけどなぁ。

まさかここで口から飛び出るとは思わなかった。



シルク「スラングっつっても色んなのあるよな」

「そうね。1番有名なのはF○ckかな。英語で最大の罵り言葉」

モトキ「あれが1番汚い英語なんだ」

「そうだよ。これからもアメリカに行く機会あるかもしれないけど、これだけは絶対に使っちゃダメ。冗談とかでもね。絶対だよ」

シルク「何かエピソードあんの？」

「まあ…私が使った訳ではないけど。高校生の時、何でか忘れたけど学校のカーストトップの女子と言い争ったことがあって。その最中に“F ○ck you! ”って言われてどう返すか迷ってたらたまたま近くを通りかかった先生がその子にめちゃくちゃ怒ったんだよ」



先生の般若の顔は今でも覚えてる。

超怖かった。

164.企画→←162.ネタばらし

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す