131-後戻りはできない ページ31
ローですらAがここまで怒りを露わにしているところは初めて見た。
ベポ達を、仲間を疑われたことが逆鱗に触れていたのだろう。
Aは本当の内通者を知っているから尚更だ。
なんならこの場で内通者である
なのにそれをしないのはAの侍達を想う優しさ故。
『自分の仲間が疑われたら怒るのか、虫がいいにも程があるだろしのぶ！！
お前さっきまで私とローの仲間を疑ってたこと忘れたのか！！あ！？ふざけるなよ！！』
「っ、それは…」
図星だったようでしのぶは黙ってしまった。
けれどAは止まらない。
『いいかよく聞け！！私達はカイドウと同じ海賊だ！でも海賊には海賊なりの仁義がある！！
ハートの海賊団は麦わらの一味と同様に侍達と同盟を結んだ！！
ベポとペンギンとシャチもそれを分かってる！だから絶対に作戦を喋ったりしない！例え拷問されてもだ！！』
Aもローと同じようにベポ達3人のことを信じている。
彼らは絶対に喋ったりしていない。
確かに作戦は敵に漏れているが、それはベポ達ではなくこの場にいる内通者によって情報が渡っているから。
だからベポ達は無実だ。
深呼吸をしたら少し落ち着きを取り戻したA。
しのぶの胸ぐらを掴んでいた手を離し、唇に弧を描く。
場に似合わないその笑みにしのぶは思わず一歩下がった。
『しのぶ、いいこと教えてあげる』
ほぼ身長の変わらないしのぶの耳に顔を近付け、しのぶにだけ特別なヒントを教える。
『内通者は────』
Aから聞いたその驚愕の事実にしのぶはこれでもかと目を見開いた。
頭で理解してから数秒後、しのぶはキッとAを睨み付ける。
「わたすは絶対に信じないわよそんなこと…！！！」
『どうぞご自由に、ただ私は確かに言ったからな。
後から私にもっと早く言ってくれればとか絶対に言うなよ、それじゃ』
「ちょっとA！？あんたどこ行くの！？」
『ベポ達のとこ。
無実な、私の大事な仲間を疑う奴がいるところにいたくもないわ』
「ふん！それはこっちのセリフよ！！」
Aはナミの制止も聞かず、空き家を出た。
花の都を目指して歩いていると背後から走ってくる足音。
振り返るとローが追いかけてきていた。
「姉様、俺も行く」
『…ロー、ごめんね』
「？何に謝ってるんだ」
『いや…同盟に亀裂が入るようなことして』
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ライキ - 初めまして！すごく面白かったです！更新楽しみにしてます! (2022年8月17日 7時) (
レス) @page38 id: c3cdfe919e (このIDを非表示/違反報告)
水無月弥生(プロフ) - コメント失礼しますm(*_ _)mとても楽しめました！続きを楽しみに待ってます！このご時世なのでお身体にお気おつけください！ (2022年2月12日 16時) (レス) id: 9fe8b56f99 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します！とても面白かったです！もし続編があるのなら、続きを楽しみに待っています！(*´ω｀*) (2022年1月4日 14時) (レス) @page38 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - シンアさん» 夢主は異名が白龍なので、は(→8月)く(→9日)りゅう、って感じで単純だけどいいや！と決めましたw 推しと誕生日同じだと嬉しいですよね！これからも更新頑張ります！！ (2021年10月22日 21時) (レス) id: 6f454b9d63 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - ゆみさん» 作者はサンジもローも推しなのでできる限りどっちも出しますd(^_^o) (2021年10月22日 21時) (レス) id: 6f454b9d63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀧 | 作成日時：2021年10月6日 0時
