98-赤髪海賊団との出会い 9 ページ48
四皇の1人、“赤髪のシャンクス”に船に乗れと勧誘されている。
何度も断っているのに諦める様子はない。
彼の仲間達に説得してくれと言ってもああなったお頭は止められないと申し訳なさそうに言われる始末。
副船長にはお前が仲間になるのなら付き纏わなくなると言われた。
それ以外の方法を聞くとない、と一刀両断。
どうすれば諦めてくれる。
最近は専らそれしか考えてない。
「何だA、考え事か？」
『……どうすれば誰かさんが私のことを諦めてくれるのか考えてる』
「はははっ！そりゃ無理だな」
当たり前のように“新世界軍”が拠点としてる建物の自室にいるシャンクスを睨み付ける。
仕事の邪魔だけはしないから無理矢理追い出しにくい。
「そういやAは何で革命軍に入ったんだ？」
『……話す義理はない』
「それくらいいいだろー？頼む！」
『…………昔、撃たれて死にかけてたところをドラゴンさんに拾われて救われた、その恩返しのためよ』
色々シャンクスには諦めたところがあるので珀鉛病のことは伏せて正直に話した。
話さない方が後々面倒になることはもう赤髪海賊団がこの島に来てから2週間で分かりきっている。
「もし、助けたのが俺だったら俺の船に乗ってくれたか？」
『…どうだろうね』
「そこはそうだねって言えよー……そうか、Aは忠誠心が強いな」
『そりゃどうも』
何故だろう。
シャンクスと2人きりだからだろうか。
落ち着かなくて仕方ない。
今までシャンクスと話す時は大抵怒鳴っていたからだろうか、こうして2人で静かに会話をしていると心が騒つく。
『……ねェ』
「ん？」
『何で私に拘るの』
「何でって…お前と一緒にいたら楽しいし、一緒に旅したら毎日が楽しそうだなァって思ってるから」
『……そう』
「お、船に乗る気になったか！？」
『違う、海賊が嫌いという訳ではないけど…私は革命軍を辞めてまであんたの船に乗る気はない。
ドラゴンさんにまだ恩を返しきれてないから』
「ちぇっ、遂に折れてくれたのかと思ったのに」
文句を言うシャンクスを無視して、書類に向き合う。
ペンが走る音だけがする部屋にシャンクスの声が静かに響く。
「A、俺は本気でお前に船に乗ってほしいんだ」
『……』
「何ならお前の部下達も一緒でもいい」
『……』
「ダメか？」
眉を下げ懇願するシャンクスは初めてだ。
しかしAの答えは1つ。
『嫌だ』
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エースファン - 最初から拝見してます！とても面白いです。更新頑張ってくださいね、応援してます (2021年10月3日 21時) (
レス) id: e23982275e (このIDを非表示/違反報告)
KOMA(プロフ) - 素敵な話です！応援してます！ (2021年10月3日 16時) (レス) @page39 id: 2f9b06972b (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ローぷうちやんがハート海賊団のつなぎきてみたいだつてなかまになりたいじやないかな (2021年9月28日 18時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ぷうちやんありがとううれしいよつなぎきたいならろーにたのんでみたら (2021年9月28日 18時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - わたしはただローのあねさまとしてして大好きなおとうとローまもりたいだけ (2021年9月17日 17時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀧 | 作成日時：2021年9月9日 23時
