97-赤髪海賊団との出会い 8 ページ47
『だから！！あんたの仲間になる気はないって何度言や分かるんだ！！！』
「俺は諦めねェぞ！！」
逃げる白龍を追う赤髪。
この光景が1週間近く続けばまたか、と赤髪海賊団船員達は呆れる。
主に自分達のお頭にだが。
シャンクスがAを仲間にしよう、と提案してから1週間。
島を出て行くことなくAに付き纏っている。
Aが医者の仕事をしている時は邪魔をせず大人しくしているが、それ以外の時は常にAの隣にいようとする。
ベックマンが“新世界軍”のAの部下達に詫びを入れれば少しおかしそうに笑っているので不思議に思ったのだが、次の言葉を聞いて納得した。
「軍隊長があんなに感情剥き出しにしてるの初めて見たんだ」
「あァ、あの人俺達には注意はすれどあんな風に怒鳴り付けたりしないし」
「人間っぽい軍隊長を見れて実はちょっと嬉しいんだよ」
「あ、俺達がそんな風に思ってるなんてあの人には言わないでくれよ！？」
「…くく、分かったよ」
今までずっと、部下達には完璧な軍隊長を見せていたのだろう。
それがシャンクスによって素の顔を見せる羽目に。
未だに追いかけっこをしている2人を見る。
シャンクスの顔は楽しそうだ。
Aはブチ切れ寸前どころかブチ切れているが。
「なァあんたら、ボスにこのこと伝えたのか？」
「軍隊長が赤髪に勧誘されてることか？
俺はすぐ報告した方がいいんじゃないかって軍隊長に言ったんだが、四皇と関わったなんて知られたら面倒なことになるからって口止めされてるんだ」
「でもあの人、バルティゴを拠点としてる奴らにも慕われてるから…こんなこと知られたら革命軍と赤髪海賊団の全面戦争になるぞ」
「……確かに」
「よし、お前ら絶対に言うんじゃねェぞ！」
「「おう！！」」
「……まあ、あんたらがそれでいいんなら俺は何も言わねェが」
結託した“新世界軍”メンバー達から離れ、ニヤニヤして2人を見るヤソップの隣へ。
「にしても、お頭が1人の女にこんなにご執心とはな」
「強くて顔がいいからだろ」
「それは認めるけどよ、あんだけ振られまくってるお頭を見たのは初めてだ」
「それは違いねェな」
「…これいつまで続くのかねェ」
「どちらか折れるまで、だな」
自分で言っておきながら、どちらも折れる気配がないので心配になる。
(……お頭はAのことが好きだから勧誘してるってことを自覚してんのか？)
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エースファン - 最初から拝見してます！とても面白いです。更新頑張ってくださいね、応援してます (2021年10月3日 21時) (
レス) id: e23982275e (このIDを非表示/違反報告)
KOMA(プロフ) - 素敵な話です！応援してます！ (2021年10月3日 16時) (レス) @page39 id: 2f9b06972b (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ローぷうちやんがハート海賊団のつなぎきてみたいだつてなかまになりたいじやないかな (2021年9月28日 18時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ぷうちやんありがとううれしいよつなぎきたいならろーにたのんでみたら (2021年9月28日 18時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - わたしはただローのあねさまとしてして大好きなおとうとローまもりたいだけ (2021年9月17日 17時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀧 | 作成日時：2021年9月9日 23時
