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94-赤髪海賊団との出会い 5 ページ44

────何故、気付かなかったのだろう。

目の前の彼女の声は初めて聞く声ではない、数週間前に自分を助けてくれた彼女と同じもの。



よくよく見ると、とても整った顔はあの端正な横顔と一致している。

ドラゴンの姿だった時と同じ、射抜くような金色の瞳も記憶のそれと同じだ。









“白龍のA”が自分を助けてくれたあの天使だった。









「あんた……医者だったのか」

『まあね、どちらかと言うと軍医が本職で軍隊長はおまけみたいなもんよ』

「……あ、礼を言わなきゃな。

あの時は本当にありがとう、マジで助かった」

「俺達からも礼を言わせてくれ、お頭を助けてくれたことは一生忘れない」





シャンクスと赤髪海賊団副船長のベン・ベックマンに礼を言われてAは首を横に振る。





『私は医者だ、例え相手が四皇だろうと海軍大将だろうと、誰であっても平等に救う。

“病人と怪我人には等しくあれ”と故郷の国の名医だった父からの教えを守ってるだけよ』

「へェ……あんた、いいな」

『は?何が?』





シャンクスにジッと見つめられるが負けじと見つめ返す。

両者一歩も引かない中、先に動いたのはシャンクスだった。



Aに近付き、右手でAの右手を握る。

そして満面の笑みで言う。





「俺が奢るからメシ食いに行こうぜ!!」

『は??』









────どうして赤髪海賊団と一緒に歩いているのだろう。

しかも逃げられないようにシャンクスにガッチリと手を握られている。

無理矢理外そうにも力が強くてそれもできない。





『…私に礼を言ったら島から出て行くんじゃなかったの』

「まだ俺の気が済んでねェんだ」

『……私だって暇じゃないんだけど』

「まあまあ、なァA、料理美味い酒場知らね?」

『人の話聞けよ!!何なのお前!!』

「…悪い、こうなったお頭は止められねェんだ、我慢してくれ」





常識人らしいベックマンに申し訳なさそうに言われちゃAは黙るしかない。



相手は仮にも四皇だ。

下手するとこの島が滅ぼされてしまうかもしれない。

ここは“新世界軍”が拠点としている島だが、革命軍には関係ない島民もいる。

無関係な島民達をAの都合で巻き込む訳にはいかない。



そんな考えからAは大人しくシャンクスに付いていく。





「Aは今いくつなんだ?」

『……26』

「は!?若っ!」

「その歳で軍隊長って…」

「なるほど、懸賞金に見合う強さのようだな」

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エースファン - 最初から拝見してます!とても面白いです。更新頑張ってくださいね、応援してます (2021年10月3日 21時) (レス) id: e23982275e (このIDを非表示/違反報告)
KOMA(プロフ) - 素敵な話です!応援してます! (2021年10月3日 16時) (レス) @page39 id: 2f9b06972b (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ローぷうちやんがハート海賊団のつなぎきてみたいだつてなかまになりたいじやないかな (2021年9月28日 18時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ぷうちやんありがとううれしいよつなぎきたいならろーにたのんでみたら (2021年9月28日 18時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - わたしはただローのあねさまとしてして大好きなおとうとローまもりたいだけ (2021年9月17日 17時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年9月9日 23時

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