55-ハートの海賊団 ページ5
再びドラゴンに代わってもらい、Aはその場で頭を下げる。
『ドラゴンさん、今までお世話になりました』
《あァ、こちらこそ…今まで革命軍のために尽力してくれたこと感謝する。
お前が革命軍から抜けようとも、我らはお前の味方であることは覚えていてくれ。
何かあったら頼りなさい》
『ありがとうございます。
ではドラゴンさん、ご武運を』
《あァ、ありがとう》
《ッ、Aさん！》
『……サボ、
言葉通り、またどこかで会おうという意味を込めて言う。
《おう！
随分長くなってしまった通話をようやく切る。
ハートの海賊団の方へ顔を向けると号泣している者が大勢。
何故泣いているのか分からないAは大層驚いた。
『うわっ、何で泣いているの』
「A゛さん、凄ェ慕われてたんだな゛ァっ…！」
「流石お姉゛様……ッ！」
『分かったから涙拭きなさい』
1人1人雑に涙を拭って慰めていると突然腕を引かれた。
腕を引いたのはこの海賊団のキャプテンであり、Aの弟のローだった。
「これで正式に姉様は俺の仲間だな」
『うん、これからよろしくね。
あ、キャプテンって呼んだ方がいい？」
「いつも通り名前で呼んでくれ。
姉様にキャプテンと呼ばれるのはむず痒い」
『えェ、いいじゃないキャプテン』
「……楽しんでるだろ」
『あは、バレた』
若干拗ねた弟の頭を撫でる。
Aだって身長は180cmと標準より大分高いのにローは更にその10cmは高い。
昔より撫でにくくなったがどうやら撫でさせてもらえるのは変わらないらしい。
ローは大人しくAの手を受け入れている。
『……子供扱いするなって怒らないのね』
「…いいだろう何だって」
『ふふ』
昔と変わらないところもあって嬉しくなる。
これから少しずつ変わったところを発見してはそれもまた愛おしくなるのだ。
『楽しみだな、ローと仲間達と冒険するの』
「……俺もだよ」
「俺達も楽しみですっ！」
「あ、Aさん！仲間になるんならお揃いのつなぎ着ません！？」
『皆が着てるそれね、いいよ。
ローは着ないの？』
「俺はいい」
『えェ、ローとお揃い着たかったのに……』
「っ…、1回だけなら」
『やった』
「……俺達が言っても着てくれなかったのに」
「ほんとAさんに甘いんだから…」
「何か言ったかお前ら」
「「「いいえ何も」」」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 666人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
エースファン - 最初から拝見してます！とても面白いです。更新頑張ってくださいね、応援してます (2021年10月3日 21時) (
レス) id: e23982275e (このIDを非表示/違反報告)
KOMA(プロフ) - 素敵な話です！応援してます！ (2021年10月3日 16時) (レス) @page39 id: 2f9b06972b (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ローぷうちやんがハート海賊団のつなぎきてみたいだつてなかまになりたいじやないかな (2021年9月28日 18時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ぷうちやんありがとううれしいよつなぎきたいならろーにたのんでみたら (2021年9月28日 18時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - わたしはただローのあねさまとしてして大好きなおとうとローまもりたいだけ (2021年9月17日 17時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：瀧 | 作成日時：2021年9月9日 23時
