62-絶叫の下象 ページ12
今のAは巨大なドラゴン。
地面に伏せている状態でも頭部の高さは3m弱はある。
キロリと目を動かして少し下を見るとローが目を丸くしている。
ウソップなんかは今にでも気絶しそうな顔だ。
『ロー、どうしたの』
「……いや…驚いてる」
『あァ、この姿に？慣れてね、としか言えないよ。
……え、怖い？』
「怖くはねェ……カッコいいよ姉様」
革命軍で保護した子供達に一度だけこの姿を見せたらほぼ全員に泣かれたので少々不安だったが何とか大丈夫らしい。
「乗ってもいいか」
『もちろん、ほら皆も固まってないで動きなさい』
ローが1番に背中に乗り、我に返った者から次々と乗ってくる。
未だにウソップが固まって気絶しそうになっているので首を動かす。
ウソップの服だけを慎重に咥え、持ち上げた。
「ギャーーーッッッ！！！」
『うるさいよ』
叫ばれたが無視して背中に下ろす。
全員乗っていることを確認してからゆっくりと起き上がりイヌアラシ公爵とネコマムシの旦那に向き直った。
『それじゃあ先にワノ国に行って待ってます』
「錦えもん達のこと頼んだぜよ！」
「我らもすぐに追いかける」
『了解』
喉を鳴らし、再び背中にいる彼らを見る。
そして忘れてはならない注意事項を。
『今から下象する訳だけど、しっかり掴まってること、口を閉じて歯を食いしばること。
口開けてたら舌噛むからね。
あと万が一落ちても拾いに行くから安心して』
「いや怖いこと言わないでくださいよ！？」
『はいはい、それじゃ…飛ぶ前に少しいい？』
前を向き、空を見上げる。
そして…────
.
────ｷﾞｬｵｵｵｵｫｫｫｵｵﾝ…!!!
.
耳を塞ぎたくなる程大きな、肌にビリビリと感じる程の咆哮。
スッキリしたAはその勢いのままバサリと大きな白い翼を広げる。
ふわり。
巨体に似合わず優しく宙に浮いた。
『しっかり掴まってろよ…！！』
一度上に飛び、翼を折り畳む。
つまり重力に従って落下していくだけ。
ルフィ達が下象した時とほぼ変わらない状態で落ちていく。
ただルフィ達より人数が多いことで落下速度は桁違い。
「「「ギャアアアァァァァッッッ！！！」」」
口を閉じて歯を食いしばってろと言ったのに叫んでる背中にいる彼ら。
叫ばずにはいられなかったみたいだ。
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エースファン - 最初から拝見してます！とても面白いです。更新頑張ってくださいね、応援してます (2021年10月3日 21時) (
レス) id: e23982275e (このIDを非表示/違反報告)
KOMA(プロフ) - 素敵な話です！応援してます！ (2021年10月3日 16時) (レス) @page39 id: 2f9b06972b (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ローぷうちやんがハート海賊団のつなぎきてみたいだつてなかまになりたいじやないかな (2021年9月28日 18時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ぷうちやんありがとううれしいよつなぎきたいならろーにたのんでみたら (2021年9月28日 18時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - わたしはただローのあねさまとしてして大好きなおとうとローまもりたいだけ (2021年9月17日 17時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀧 | 作成日時：2021年9月9日 23時
