動画 ページ14
飲み物も決めて、店員さんを呼んで2人分注文した。料理が来るまではお喋りタイム。まあ筆談だけどさ。
《私モトキ君達の動画いくつか観たんだ》
《どうだった？》
耳が聞こえない彼女に伝わったのだろうか。面白いと思ってくれたのだろうか。結構不安だったりする。
Aさんは楽しそうに笑って続きを書いてくれた。
《すごい面白かったよ！》
《それはよかった！ちなみに何の動画観たの？》
《私が観たのはガリガリ君の早食いチャレンジと、冷えピタを床に敷いてシルクロード君をを倒せってドッキリと、マヨネーズ一本早飲みチャレンジ！》
早食い系が好きなのかな？早食い系だと音無くても割と分かるし、だからかな。うん、でも楽しんでもらえたならよかった。
どうもAさんはだほの食いっぷりに感動したらしい。早いけど美味しそうに食べる姿がいいんだって。Aさんに褒められてちょっとだほが羨ましい。
《俺はどうだった？》
《モトキ君って意外とよく食べるんだね》
それよく言われるけど！俺そんなによく食べるように見えないのかなぁ。シルクが食事が苦手って初めて知った人に驚かれるくらい、俺も驚かれる。いつも微妙な心境で聞いてるよ。
俺が微妙な顔をしてるのを見て焦ったのか、Aさんは慌てて付け足した。それを読んだだけで嬉しく思ったんだから、俺も大概単純な奴だ。それがAさんの本心かお世辞かは分からないけれど。
《でも美味しそうにいっぱい食べる人って素敵だなって思うよ》
《それは俺も？》
一気に顔を赤くして涙目で俺を見るAさんは狡い。そんな顔されたら益々好きになっちゃうじゃん。
目は合わなかったけど、俺の質問に対して確実にAさんは頷いた。それから恥ずかしくなったのかスケッチブックで顔を隠しちゃった。本当可愛いなぁ。
スケッチブックを持ってるAさんの手をつんつん、と突けば目から上だけスケッチブックから覗かせた。それが凄い可愛いくて愛おしくて。Aさんには悪いけどそれをスマホのカメラに収めた。
Aさんの可愛い顔が撮れた。やったね。シャッター音はAさんには聞こえてないけど、スマホを向けられて何をされたかは分かったみたい。スケッチブックに大きく消して！！の文字が。
でもそのお願いばかりは聞けないなぁ。Aさんとの大切な思い出だから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 139人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瀧(プロフ) - wwwさん» 作者もです笑 作者の願望が詰まった作品になっております笑笑 (2019年7月18日 22時) (
レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
www - ああ、こんな恋したい (2019年7月17日 18時) (レス) id: 423bf3fc22 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - ひなさん» そう言っていただけて嬉しいです！頑張ります(≧∀≦) (2019年7月4日 14時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - wwwさん» ありがとうございます(*ﾟ▽ﾟ*) (2019年7月4日 14時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - この小説好きです。投稿頑張ってください！ (2019年7月4日 0時) (レス) id: 0d818dd5f0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：瀧 | 作成日時：2019年7月1日 0時
