21話 ページ22
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ぱちりと目を覚ます。
今は、何時なんだろう。
キョロキョロと辺りを見回すと、小ぶりな時計が置いてあってそれを覗き込む。
6時半…か。
そう言えば善逸、教室で待っててくれたよなぁ。
確か私が先生に提出しなきゃいけないものがあって…。
…流石に、帰っちゃったよね。
2回も私は、善逸とのデートをすっぽかしちゃった。
『っ嫌われ、ちゃったかなぁ…』
涙が溢れてくるのが分かった。
…あぁ、苦しいよ辛いよ悲しいよ、善逸。
助けてよ、…お願い、助けて。
でももう、こんな汚れてしまった私を愛してくれないよね。嫌だよね。
じゃらじゃらと鉄と鉄が擦れ合う音がする。
…もう、体を自由に動かすことだって出来ないんだ。
叶うなら、貴方に会いたい。
愛して欲しい。
沢山沢山、あなたで満たされたいよ。
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『ね、助けてよ…善逸』
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「助けに、来たよ。」
『ッッ……!!!』
愛しい、私の彼氏がドアの前に立っていた。
ぼろぼろと涙が零れる。止まらない。
抱き締めたくても、体が動かない。
『ぜん、いつッッ…』
「ごめん、遅くなって。
…アイツが気絶してる間に逃げよう」
善逸はそう言って、私のことを縛り付けていた鎖や手錠を外してくれた。
『でも、なんで…』
「話は後、逃げるよ!」
そう言って私の手を取って、部屋を飛び出した。
…あ、玄関だ。出られる、外に、出られるんだ。
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「はは…俺から逃げられると思ったか」
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ソラ - いろいろ最高でした。これからも頑張ってください。無理はせずに頑張ってください。 (2020年12月24日 19時) (レス) id: 7e3430e7c8 (このIDを非表示/違反報告)
NENE - 最ッッッッッッッッッッッッ高!!!!最ッッッッッッッッッッッッッッッッ高!!!!!!! (2020年11月8日 16時) (レス) id: ca2dc89f1f (このIDを非表示/違反報告)
善子(プロフ) - みんすけさん» ではでは、頑張ってくださいねぇ〜!!!応援してますよぉ!!!! (2020年4月8日 21時) (レス) id: 074be6e66a (このIDを非表示/違反報告)
みんすけ(プロフ) - 善子さん» 全然大丈夫ですよ!!ありがとうございます! (2020年4月8日 21時) (レス) id: f8e74a4d73 (このIDを非表示/違反報告)
善子(プロフ) - みんすけさん» なんか、コメ欄でこんなにすみませんっ!!更新とか、忙しいですよね(´;ω;`)ピエン頑張れくださいっ!!!!応援してます!!! (2020年4月8日 10時) (レス) id: 074be6e66a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みんすけ | 作成日時:2020年3月30日 22時