18話 ページ19
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狂っている、最低だ。
私はそう思った。
そう思っているのが分かったのか、竈門くんは愉しそうに顔を歪めた。
「あぁそうだよ。
俺は皆が思っているような
優しくて人想いな竈門炭治郎じゃない。
俺は辛さや苦しさに顔を歪めているのを見るのが堪らなく好きなんだ。」
『さ、ぃ…ていッッ…』
あは、と笑いながら竈門くんは片手でぐしゃりと前髪を掻き上げた。
その顔は狂気に満ちていた。
「あぁ、俺は最低だ。
君に噛み跡もキスマークも傷跡もつけた。
君のハジメテも奪ってしまったなァ…
なあ、俺が憎くて憎くて堪らないか?
でも、そんな憎い俺とこれから永遠に一緒なんだ…
悔しいよな?嫌だよな?…ふふ
_______でもそんな事言ったら分かってるよな?」
竈門くんはピタリと笑いを止め、すぅっと真顔に戻った。
君の命を奪うことだって出来るんだぞ?
そう言って彼はそっと首に手を掛けた。
『言わな、い…ッか、ら…』
「…でも君は善逸に言ったんだろう?
そんな君を信用できると思うか?」
言ってない、なんて反抗したらきっと命を奪われるかもしれない。
だから私は堅く口を閉ざして、静かにごめんなさいと謝った。
「…まあいい。
今日はもう、眠った方が良い。」
おやすみ、と竈門くんが言うと、
睡魔が急に襲ってきた。
最後にチラリと見えたのは、
竈門くんが嬉しそうに顔を歪めて笑っている所だった。
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ソラ - いろいろ最高でした。これからも頑張ってください。無理はせずに頑張ってください。 (2020年12月24日 19時) (レス) id: 7e3430e7c8 (このIDを非表示/違反報告)
NENE - 最ッッッッッッッッッッッッ高!!!!最ッッッッッッッッッッッッッッッッ高!!!!!!! (2020年11月8日 16時) (レス) id: ca2dc89f1f (このIDを非表示/違反報告)
善子(プロフ) - みんすけさん» ではでは、頑張ってくださいねぇ〜!!!応援してますよぉ!!!! (2020年4月8日 21時) (レス) id: 074be6e66a (このIDを非表示/違反報告)
みんすけ(プロフ) - 善子さん» 全然大丈夫ですよ!!ありがとうございます! (2020年4月8日 21時) (レス) id: f8e74a4d73 (このIDを非表示/違反報告)
善子(プロフ) - みんすけさん» なんか、コメ欄でこんなにすみませんっ!!更新とか、忙しいですよね(´;ω;`)ピエン頑張れくださいっ!!!!応援してます!!! (2020年4月8日 10時) (レス) id: 074be6e66a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みんすけ | 作成日時:2020年3月30日 22時