治くんは、おさまらん。 (ページ32)

今日:47 hit、昨日:78 hit、合計:673,796 hit

治くんも、愛がおさまらん。ページ32

・

そのぴったし３０秒後＿＿＿

治くんは顔を扇いでいた手をぴたっと止めて、

私の顔をじっと見てきた。

その治くんの顔は未だに赤いけど、

私も人のこと言えんからなぁ……。

そう思っていると、

突如始まったのだ、いつものやり取りが＿＿

・

「A～、愛しとる～」

『そう、ありがとーな』

・

「A～、日本一愛しとる～」

『そう、じゃあそれを確かめる為に、

日本一周して来たらどうや？』

・

「A～、世界一愛しとる～」

『そう、じゃあそれを私に言う前に、

世界中のカップルに土下座してきーや』

・

「A～、宇宙一愛しとる～」

『そう、ならもう大気圏つきぬけて喋れんようになってまえ』

「「「「(.......こわっ！！)」」」」

・

私やって、こんなん照れるに決まっとる。

.......それは、最初の“数回”の話やけどな。

やって、確か、このやり取りは、、、

今ので記念すべき５００回目。

.......なんか、記念品作った方がええんやろか()

・

……思い返せばこの５００回の間に、

色々なことがあったわけやなぁ。。。

ほんま色々と治くんは、おさまらんくて。

でも、そんな治くんとやから、

私もここまで変わったんや。

・

.......そーやなぁ。

ええこと思いついたわ。

５００回目の記念品は＿＿＿＿

・

『治くん、私もあんたへの愛がおさまらんと、

こうして言葉や態度に溢れてまうほどには、

治くんを、愛しとるよ。』

＿＿＿＿ﾁｭｯ

・

これで、ええやろ＿＿＿＿？

そういう思いを含んで、

少し挑発的な笑みを浮かべた私。

それに対し、顔を真っ赤にさせながらも、

少しムッと頬を膨らまして、

今度は治くんの方から唇を重ねてきた。

その赤く染まる顔には、

これの方が、ええやろ＿＿＿＿＿＿？

そんな思いを含んだ少し挑発的で、

私への愛がおさまらんっていう笑顔が浮かんでいた。

きっと、私も＿＿＿＿

治くんへの愛がおさまらんっていう笑顔を、

浮かべとるんやろうなぁ……。

・

とりあえず。

＿＿＿＿今日も、

治くん“も”、愛がおさまらん＿＿＿＿＿

・