カントクの妹は青学の高嶺の花でした【2】 (ページ11)

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花、23本ページ11

【日曜日】

練習試合当日

日向「おお～、広～～。やっぱ運動部に力入れてるトコは違うねー」

私は誠凛バスケ部と共に、神奈川にある海常高校に来ていた

そして私の隣を歩く火神さんは何故か、目が真っ赤に充血してる……お世辞にも人相が良いとは言えないのに、余計怖い

黒子「火神君。いつにも増して悪いです、目つき……」

火神「るせー。ちょっとテンション上がりすぎて寝れなかっただけだ」

『…遠足前の小学生ですか』

アホか、アホなのか

呆れてついそれが口から溢れそうになった、その時、

黄瀬「どもっス。今日は皆さんよろしくっス」

という声が聞こえてきて、そちらを見ると少し離れたところに金髪が見える

小金井「黄瀬…！！」

黄瀬「広いんでお迎えにあがりました」

そう言うと、他の人には見向きもせずにこっちに駆け寄ってきた、心底鬱陶しい

黄瀬「Aっち！来てくれたんスね！！」

帰っていいかな…(真顔)

黄瀬「黒子っち～。あんなあっさりフるから…毎晩枕をぬらしてんスよ、も～…
女の子にもフラれたことないんスよ～？」

黒子「…サラッとイヤミ言うのやめてもらえますか。それに、Aさんには辛辣な態度を取られていたようですが」

『この人が女子にモテるのは理解不能ですね。顔しか取り柄がないのに』

黄瀬「ちょ、Aっち酷い！せっかく来てくれたことにテンション上がってたのに！！」

『そのまま奈落の底まで落ちていけばいいのに』

黄瀬「Aっちぃ～…」

しばらくメソメソしていたが、やがて気を取り直したように火神さんに顔を向けた、立ち直り早←

黄瀬「だから黒子っちにあそこまで言わせるキミには…ちょっと興味あるんス。【キセキの世代】なんて呼び名に、別にこだわりとかはないスけど…あんだけハッキリケンカ売られちゃあね…

オレもそこまで人間できてないんで…悪いけど
本気でツブすっスよ」

火神「ったりめーだ！」

　

　

黄瀬「あ、ここっス」

私達は(頼んでもないのに)案内され、無事体育館に着いた

リコ「…って、え？」

『……片面…でやるの？』

中に入ると体育館がネットで半分に仕切られていて、さらに

リコ「もう片面は練習中…？」

日向「てかコッチ側のゴールは年季入ってんな…」

片面はフツーに練習中だし、空いている誠凛が使うであろうコートのゴールはかなりボロい……これ、練習中に壊れんじゃね？

　