花、4本 ページ6
『……んで？越前くn「リョーマ」は？』
途中で遮ってﾆｯと笑う越前君
越前「リョーマって呼んでよ、A先輩？」
『はぁ……じゃあリョーマ君？』
越前「呼び捨てで」
注文多いな、生意気
『はいはい、リョーマね。で？君はいつ出ていくつもりなの？』
越前「入学式が終わるまで。まだ時間あるし、ここにいてもいいっスよね」
『……勝手にどうぞ』
そう言ってまたピアノに向き合うと、当たり前のように隣にやってくる
ご丁寧に椅子まで持ってきて
『今度は何』
越前「ピアノ弾くんでしょ？A先輩。だったら近くで聞きたいなって」
椅子に座り、ピアノの淵にもたれかかって理由を述べるリョーマ
それがまるで猫みたいで、つい許してしまう
せっかくだ、聞きたいって言うんなら聞かせてあげよう
越前「……これ、なんて曲っスか？」
『エドワード・エルガーの【威風堂々】。聞いたことあるでしょ？』
越前「……なんとなく」
入学式とかおめでたい儀式には大抵流れる定番の曲だ
きっと今日の入学式でも吹奏楽部が演奏したはずだ、2年前の入学式で私が聞いたように
この曲は第1番から第6番まであり、第1番が約6分半、第2番から第5番が約5分、第6番に至っては約8分程もある
したがって、全部を弾くのは時間的に無理があるため、もっとも有名であろう第1番だけを弾く
そうすれば、ちょうど入学式も終わる頃合いになるはずだ
弾き終わると、リョーマは惜しみ無い拍手をくれた
越前「やっぱ先輩、うまいっス」
『ありがとう。さ、これでもうおしまい。そろそろ式も終わってるから、さっさと教室に戻りなさい』
越前「ぇー…」
まだ不満そうなリョーマの頭を撫でる
驚いたように身をよじらせたかと思いきや、気持ち良さそうに目を細めた
越前「……また、会えますか？」
『何言ってんの、同じ学園内にいるんだから当然よ』
越前「……絶対っスからね」
『はいはい』
軽くあしらい、一緒に音楽室を出る
リョーマを自分の教室へと促し、私はこのまま家に直帰
……帰る際「A先輩、またピアノ聞かせて下さい。今度は先輩の歌も一緒に」と言われたことはスルーさせてもらおう←
けどちょっとだけ……たまにはそんなのもいいな、と思ったのは言えないな←照れてる
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本眼鏡(プロフ) - たかみんさん» たかみんさん、コメントありがとうございます！面白いですか？嬉しいです(*≧∇≦)ﾉもうそろそろ続編に行きますので、そちらでもぜひお楽しみ下さい！ (2019年7月28日 6時) (
レス) id: 2c8ca3d3d6 (このIDを非表示/違反報告)
たかみん(プロフ) - 面白いです！続き楽しみにしてます！ (2019年7月27日 9時) (レス) id: 97bce99ed8 (このIDを非表示/違反報告)
本眼鏡(プロフ) - まゆさん» まゆさん、早速ありがとうございます！^_^これからも頑張らせて頂きます^_^(笑) (2019年7月19日 15時) (レス) id: 2c8ca3d3d6 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年7月19日 11時) (レス) id: 76d368eb20 (このIDを非表示/違反報告)
本眼鏡(プロフ) - くるみさん» くるみさん、ありがとうございます！もうすぐ「青学ルーキーの幼なじみは文武両道の天才少女！〜part8〜」の方も更新しますので、そちらの方も楽しんでもらえたら嬉しいです(///ω///)♪これからも、頑張っていきまーす！(笑) (2019年7月17日 20時) (レス) id: 2c8ca3d3d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：本眼鏡 x他1人 | 作成日時：2018年11月13日 19時
