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｢山田さんの旦那さん？上手ね、奥さんのお産の時もバッチリじゃない｣
｢ですかね、役に立てればいいんですけど｣
｢ひかるぅ、山田めっちゃいい旦那じゃん、うちの旦那どこだよぉ〜大ちゃん〜｣
なんかもう痛いし、体力奪われるし、いつ産まれるかわかんないってことはそれまで痛いってことだし、大ちゃんに会いたいし。
もう色々パニックだよ、俺。
｢っいのちゃん！｣
｢…ふえぇ大ちゃん〜遅いよバカっ！
っく……ったいたいたい…！｣
待ちに待った大ちゃんが息を切らして入って来たと同時に、本日一番の痛みの波が襲う。
山田がまたさっきのとこ押してくれて、必死に息をしてる間に痛みは過ぎ去った。
｢大ちゃん来たし、俺ら帰んねいのちゃん。
産まれたらまた会いに来るから｣
｢二人ともマジで助かった…ありがと…
待って山田！大ちゃんに押すとこだけ教えて帰って！じゃないと俺死んじゃう！｣
.
.
｢ちゃん、息して。鼻から吸って〜｣
｢っすー、ふぅー…う、っすー、｣
山田に比べたらちょっと押すとこズレてるけど、やっぱり大ちゃんの手と声が一番安心する。
｢っあー…過ぎた。ありがと…｣
｢んーん。お茶は？飲む？｣
侑李くんからもらったストローキャップ。
マジですごい便利。
こんなものに感動する日が来るなんて思わなかった。
｢大ちゃん、俺ひかるが産む時絶対これあげるの｣
｢うん、あげような。お腹減ってない？｣
｢無理、いらない…大ちゃんすき…｣
｢お、おぉ。大丈夫かよほんと…｣
大ちゃんが来てから数時間。
どんどん痛みは強くなってきて、休む時間も短くなってきて、なんか自分でも何言ってんのかよくわかんなくなってきた頃。
｢っえ…なんか出た…破水？｣
俺の言葉に大ちゃんが急いでナースコールを押すと、お母さん助産師さんがすぐに来てくれた。
｢ちょっと内診するね、お父さん出といてもらっていい？
────あ、これもう産まれるわ！
有岡さん、次の波去ったら隣の分娩室行くからね。まだいきんじゃダメよ！｣
え、もう？
そんな言葉返す余裕もないくらいの痛みが急にぐわーって押し寄せて、いきみたくないのに勝手にお腹が力んじゃう。
グラフをじっと見てたお母さん助産師さんは、波が去った瞬間に肩を貸してくれて、俺を隣の分娩室に連れてってくれた。
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Shee.(プロフ) - とまとさん» ありがとう！上手いこと行けばあります！← (2018年11月1日 17時) (
レス) id: 8e67ef454c (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - 完結おめでとー☆彡スピンオフあるの？！って喜んでます！☆連打できないのが悲しい(´；ω；`)楽しみにしてます♪ (2018年11月1日 16時) (レス) id: 561587332a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shee.
| 作成日時：2018年10月24日 23時
