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道は渋滞しかけてたけど、なんとか病院に着いた頃には少し痛みの間隔が短くなってきていた。
｢有岡さん、頑張ったね。
着いてすぐ悪いけど、こっち来てくれる？｣
｢伊野尾、俺大ちゃんにもっかい電話してみるから。行ってきな｣
｢ありがと、やぶ｣
いつもの診察室の隣の部屋、小さなベッドだけが置いてある部屋に案内された。
そのままお腹にぺたぺた機械を繋ぐと、心電図みたいな紙にシャ、シャ、と黒いインクが写っていく。
｢っあー、いて…｣
｢痛いね。…ほんとだ、いい波がきてる。
ちゃんと陣痛ついてるね、このまま入院しましょうか｣
｢あの、今日中に産まれますか？｣
｢うーん、絶対にとは言えないけどまあ産まれないと思いますよ？初産だしね、男性は難産の人の方が多いから。
予定日より早く陣痛来る人も珍しいくらい｣
｢ふふ、両親がマイペースだから似ちゃったかな｣
｢あら！そうかもしれないね｣
感じのいい年配の助産師さん、なんかうちの母さんみたいで安心する。
そのまま二階の病室へ移動すると、薮が荷物を持って後から来てくれた。
｢大ちゃん、連絡ついた？｣
｢まだ。伊野尾、これ侑李から預かってきたから使って｣
｢なに？ストローキャップ？｣
ペットボトルがストローで飲める蓋みたいなやつを、荷物から取り出したペットボトルのお茶につけてくれた。
｢絶対あった方がいいって侑李が、俺が使ったわけじゃねぇしわかんないけどさ｣
｢はは、ありがと。
薮、そろそろ帰っても…あ、待って大ちゃんだ｣
『もしもしっ？』
｢大ちゃん？｣
『うん、え、なに陣痛きたの！？』
｢うん、来たよ。薮に送ってもらってさ、このまま入院だって。今もう病室にいるよ〜病気じゃねぇけど｣
『大丈夫なの？』
｢うん。雪降ってんでしょ？大丈夫だからさ、ゆっくり来て？｣
焦って事故なんてされたらたまったもんじゃないから、わざと明るく言うと"わかった、待ってて"って言い残して電話は切られた。
｢大ちゃんなんて？｣
｢今から向かうって。だから薮帰ってあげて｣
｢ほんとに大丈夫かよ｣
｢いーって！助かったよ、薮ありがと｣
｢わかった…なんかあったら連絡しろよ、車出すから。…頑張れよ、伊野尾｣
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Shee.(プロフ) - とまとさん» ありがとう！上手いこと行けばあります！← (2018年11月1日 17時) (
レス) id: 8e67ef454c (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - 完結おめでとー☆彡スピンオフあるの？！って喜んでます！☆連打できないのが悲しい(´；ω；`)楽しみにしてます♪ (2018年11月1日 16時) (レス) id: 561587332a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shee.
| 作成日時：2018年10月24日 23時
