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お人形さんみたいな顔なのに、その瞳の奥は意志が強そうで。
女とか男とか超越した美しさがあって。
気づけば俺は、
｢時間ある？よかったら落ち着くまで、話し相手にでも…どうかな？｣
なんて下手くそなナンパをしていた。
俺の勢いに押されたのか、怖々と頷く。
もし笑ったらもっとかわいいだろうな…
そう思ったら笑顔にしたくて仕方ない。
さっきは勢いで手を握ったけど、少し先を歩く俺のあとをちょこちょこ着いてくるのを確認しながら改札を出た。
降りたことのない駅。
都心から少し外れたそのロータリーにはあまり人がいなくて、目の前に見つけたチェーンのカフェに入った。
｢アイスコーヒー。君は？｣
｢え、あ…アイスオレを。てか、僕に出させて下さい｣
｢いやだね。俺が誘ったんだからそんなの気にしなくていいの｣
ドリンクを二つ受け取って、隅っこの席へ座った。
｢そういえば名前言ってなかったね。俺は薮宏太。
君は？｣
｢知念、侑李です。あの、薮さん、お仕事とかあったんじゃ…｣
｢今日休み。予定があったわけでもねぇし大丈夫｣
相変わらず伏し目がちなまま話してくれたところによると、知念くんは人見知りで引きこもり気味で、趣味はパソコン。
｢このままじゃダメだなって思って…
会社の説明会、受けようと思って普段乗らない電車に乗ったら、その…｣
｢あー言わなくていい。ごめんね？
説明会何時からなの？｣
｢もう始まっちゃいますけど、いいです。
あのまま電車に乗っていっても、まともに話聞けなかったと思うので｣
そうはっきり言うと、ズズとアイスオレを口にした。
人が、苦手ねぇ。
俺は相手が人見知りであれなんであれ、気にせず行っちゃうタイプだけど…
｢知念くん全然普通に俺と話せてんじゃん｣
｢や、あの…薮さん、なんか落ち着くから…｣
ズキューン…なんだよ…
俺が今日電車なんかに乗ったのはこの子に出会うためだったのか？
調子に乗って、あれこれ話しているうちに少しずつ少しずつ目が合うようになってきて。
｢ふふ、薮さん面白い｣
｢あ、笑った！｣
｢えっ｣
｢今。笑った。やっぱり笑顔の方がかわいい｣
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Shee.(プロフ) - とまとさん» ありがとう！上手いこと行けばあります！← (2018年11月1日 17時) (
レス) id: 8e67ef454c (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - 完結おめでとー☆彡スピンオフあるの？！って喜んでます！☆連打できないのが悲しい(´；ω；`)楽しみにしてます♪ (2018年11月1日 16時) (レス) id: 561587332a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shee.
| 作成日時：2018年10月24日 23時
