悪魔との復讐は終わらない

悪魔の契約23 ページ24

芽衣視線



.......。

私は立ち尽くしてしまった

屈辱だ。

いつも私は１番で人を見下ろす事しかしてこなかった

なのに、

取り返してみろよ___

っ、

今は私が見下されている。

颯「あんた、律の所行けよ」

は？

そう言って立ち去ろうとする颯真に私は飛び付いた

芽「ふざけないでｯ!!律の所行けって何?!私は貴方と復讐を!!」

颯「いいから律の所行け!!」

そう言って颯真は私の腕を振り払った

颯「これは俺の復讐だ。１人にしてくれ」

えっ...

颯真はそう言ってどこかへ行ってしまった

俺の復讐って何？

あの悪魔は何を言ってるの？

だってこの復讐は...

律「芽衣」

固まっていれば視界にヒョコッと律が現れる

律「どーかしたの？もめてたっぽいけど？」

芽「.......凄く屈辱なの。」

そう言った途端に涙が溢れてきた

芽「私はｯ、１番じゃなくちゃ!!完璧じゃなくちゃｯ!!いけないのに...。」

私は、完璧じゃなくちゃいけない

１番じゃないと

皆に尊敬される存在じゃないと

"私が存在する意味がない"

律「芽衣...」

すると、律は私に手を伸ばしてきた

えっ、なんか...。

私はそれをｶﾞｼｯと掴む

芽「ちょっと、何しようとしてました？貴方」

律「いや、芽衣が落ち込んでるから抱き締めてあげようかと」

芽「なぜ」

律「女子が泣いてる時に抱き締めてあげたら好感度上がるって"人間のおとしかた"って本に書いてあったから」

芽「そうやって計算ばっかりしてるあたりが腹黒いのよ」

律「だから元々こう言う性格なんだって。とにかく手、離して。抱き締めてあげるから」

芽「いやいや、それ聞いてから抱き締められたら好感度だだ下がりだから!!」

そんな話をしていると、律が"でも"と言う

律「頑張るのは良いことだけど、自分を責めすぎるのも良くないんじゃない？」

え、

律「たまには優しくしてやりなよ」

優しく、ね。

芽「これはどー言う計算？」

律「アドバイスをしてくれる頼れる好い人だって思わせて好感度UP」

芽「.......。」

私は家に向かって歩いた

律「うわっ、待って待って!!」

すぐに腹黒天使が私の腕を掴んでくる

律「ほんとは芽衣に話があってさ」

話？

律「ほら、前に話したじゃん？颯真君がなんでここにいるんだろって」

あー、話した

律「俺、気になって調べてみたんだけどさ。結構凄い事があったらしい」

え?!何?!

律「実は颯真君ってさ.......」

私は目を見開いた

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