悪魔との復讐は終わらない

悪魔の契約14 ページ15

芽衣視線



律「は？嫌に決まってんじゃん。金沢さんを俺に手渡すんなら考えてもいいけど」

た、確かにこれは腹黒だ...!!

最初話したときは爽やかイケメンだったのに!!

すると、めんどくさそうな顔をする颯真

楓「なんでそんなに芽衣にこだわんの？よく見てみなよwぺっちゃんこだ、よっ?!」

私は颯真の足をおもいっきり踏みつけた

律「金沢さんは悪魔にとってもいいかもしれないけど、俺達天使にとっても一級品なの。それをこんなクズ悪魔にとられるとはね...」

そう言って颯真を睨み付ける榎本君

楓「あー、確かにそーかもね。でも仕方ないじゃん？バレちゃったら契約しなくちゃいけないんだから、俺だって選べるならこんな完璧主義よりもいいの選ん、で?!」

私はなにも言わずに颯真のお腹に一撃くらわせた

芽「あの、榎本君。さっきいた金髪の女の子は誰なんですか？」

律「あれは魔女だよ。二色彼方の契約者だってさ」

少し不貞腐れながらそう言う榎本君

って!!!

芽「契約者?!」
楓「あれは多分召喚したな...。」

召喚?!

律「ん、強さが異常。見習いじゃ勝ち目はないね。まぁ、フーマ君の場合は知らないけど」

すると、分かりやすく目をそらす颯真

芽「貴方、なに隠してるの？」

私も颯真をじとーっと見る

楓「........時が来たら話してやるよ。」

変なの。

律「で、二人のターゲットは二色彼方なんだ。」

芽「はい」

律「ねぇ、絶対俺と契約した方がいいじゃん。俺は金沢さんを完璧な人に戻すために手伝えるし」

私もこの悪魔なんかより榎本君の方が何倍もいいですよ

でも、

芽「私はあいつに復讐すると決めたので」

今の私には悪魔の方があってるのかもしれない

律「ま、そー言う１度決めたことを突き通す所も金沢さんの魅力の１つだもんな。」

え?!み、魅力?!

なんか、人に誉められるのが久しぶりで照れるな...。

楓「そうか？こいつプライド高すぎてめんどくせぇよ？」

芽「貴方がプライドなさすぎるだけでしょ」

楓「たまにあるけどな俺も」

たまにってなによ...。

『おーい!!そこに誰かいるのかー？』

ヤッバ!!

ﾊﾞｻｯ

すると、二人の背中に羽が生える

そして私の腕を掴んで飛び出した

え？え?!

律「俺が金沢さん連れてくから離せよ」
楓「でも一応俺が正式なパートナーなんだけど？」
律「お前じゃ安心できねぇんだよ!!」
楓「じゃあ二人で連れてくって事で♪」

やっぱり天使と悪魔の相性は悪すぎる...。

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